【日本の野鳥#17-112】オオアジサシ(Greater Crested Tern) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目カモメ科アジサシ属

学名 Sterna bergii

和名 オオアジサシ

英名 Greater Crested Tern

 

【分布】

インド洋、西太平洋に分布。

アフリカ南西部、ユーラシア大陸南部、オーストラリア、フィリピンなどで繁殖。

日本では、亜種オオアジサシが小笠原諸島や琉球列島に飛来、西之島と尖閣諸島北小島で繁殖。

西之島の噴火が懸念される。

 

5亜種に分類される。

T. b. bergii 南アフリカ岬、ナミビアで繁殖。

T. b. enigma ザンベジ川デルタ地帯、モザンビーク、ダーバン、南アフリカにかけて繁殖。

◆亜種オオアジサシ T. b. cristata 東インド洋、オーストラリア、太平洋西部で繁殖。

T. b. thalassina 西インド洋で繁殖。

T. b. velox 紅海・ペルシャ湾、インド洋北部で繁殖。

 

【生態】

海洋に生息。集団繁殖コロニーを形成。沿岸部の岩礁や砂浜に直接卵を産む。

食性は動物食。魚類・軟体動物を捕食。

飛翔しながら海上を飛び、獲物を見つけるとホバリングして急降下して捕らえる。

 

【サイズ・形態】

全長46‐49㎝ 翼開長125‐130㎝。

夏羽は後頭が黒く、冠羽になる。

額から顔、頸部、体下面、翼下面は白。

背中は暗灰色。

翼上面は暗灰色

尾羽は暗灰色で、浅い切れ込みが入る。

クチバシは緑黄色~黄色。

脚は黒。

 

【その他】

 

 

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<ここから鳥の写真>

『オオアジサシ(Greater Crested Tern)』

本種は、日本では西之島と尖閣諸島の北小島で繁殖の家訓がされてますが

なぜか、夏になると伊勢湾や三河湾、瀬戸内海の一部に数十羽から百羽ほどが観察されます。

 

太平洋の島などで繁殖した個体群が越冬地に向かう前の集結地になっています。

幼鳥の独立のために非常に重要な役割がある場所として大切に保全されてほしいと願います。

 

初めて見たのも、渥美半島でした。

そんな本種を、東南アジアやオーストラリアで何度も出会っています。

青い空・海がとても映えるアジサシですね。

 

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。