スズメ目ムシクイ科ムシクイ属
学名 Phylloscopus trochilus
和名 キタヤナギムシクイ
英名 Willow Warbler
【分布】
繁殖期は、ヨーロッパ西部~シベリア東部に分布。
非繁殖期は、アフリカ中西部、中東部、南部、エチオピアの高地に渡り越冬。
日本では、日本海側の離島などで渡りの季節に記録がある(数少ない旅鳥)。
日本は、本種の渡りのコースから外れている。
3亜種に分類。
◆P. t. trochilus - 【基亜種】
ヨーロッパ(スカンジナビア半島南部~ヨーロッパ西部・中部)で繁殖。
アフリカ西部で越冬。
◆P. t. acredula
スカンジナビア半島北部からヨーロッパ東部~シベリア西部にかけて繁殖。
アフリカ中部で越冬。
◆P. t. yakutensis
シベリア東部で繁殖。
アフリカ東部・南部で越冬。
日本で記録がある亜種は本亜種と思われる。
【生態】
ハンノキ、ヤナギなどの湿地帯の低木林や比較的若い木が多い林や灌木帯を好む。
食性は動物食。昆虫類、クモなどを捕食。
【サイズ・形態】
全長11-12.5㎝ 翼開長_㎝。
雌雄同色。
頭上から体上面はオリーブがかった褐色。
翼帯はない。
初列風切羽は長い。
体下面は淡褐色。
眉斑や顔の周辺、胸付近は黄色味を帯びる。
クチバシは細く、上クチバシは黒、下クチバシは黄色が語褐色で先端は黒。
脚は肉色。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『キタヤナギムシクイ(Willow Warbler)』
舳倉島で一度だけで会いました。
島から離れる船の出航ぎりぎりで撮影した記憶。
願って撮影出来ずで、こんな感じでしたが・・・
本種は長い旅をする小鳥で有名。
シベリア東部→アフリカ南部という距離をこのサイズで渡るわけですからね。
鳥の能力の高さを実感します。
ここからの写真は越冬地、ザンビアにて。
亜種は、ザンビアを中部とするならば、P. t. acredulaとなります。
南部とすれば、日本をまれに通過する亜種P. t. yakutensisということになります。
図鑑に記載された越冬地で、こうしてリアルに撮影すると、この小さな体のどこにそんな能力があるのだろう?と思う次第です。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。