スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属
学名 Hypsipetes amaurotis
和名 ヒヨドリ
英名 Brown-eared Bulbul
【分布】
日本、樺太南部、朝鮮半島南部、台湾に分布。寒冷地の個体は暖地へ渡る。
◆Hypsipetes amaurotis amaurotis【基亜種】亜種 ヒヨドリ
北海道、南千島、本州、佐渡、隠岐、四国、九州、対馬、壱岐、五島列島、屋久島、種子島、伊豆諸島に分布。
奄美大島、琉球諸島には冬鳥として渡来。
◆Hypsipetes amaurotis squameiceps -亜種オガサワラヒヨドリ
小笠原諸島(聟島、父島、母島)に分布。
◆Hypsipetes amaurotis magnirostris -亜種ハシブトヒヨドリ
硫黄列島(北硫黄島、硫黄島、南硫黄島)に分布。
◆Hypsipetes amaurotis borodinonis -亜種ダイトウヒヨドリ
大東諸島(北大東島、南大東島)に分布。
◆Hypsipetes amaurotis ogawae-亜種アマミヒヨドリ
トカラ列島、奄美諸島(奄美大島、喜界島、加計呂麻島、徳之島、沖永良部島)に分布。
◆Hypsipetes amaurotis pryeri -亜種リュウキュウヒヨドリ
沖縄諸島(沖縄本島、粟国島、伊平屋島、伊是名島、座間味島、久米島)、宮古諸島に分布。
◆Hypsipetes amaurotis stejnegeri-亜種イシガキヒヨドリ
与那国島を除く八重山諸島(石垣島、西表島、竹富島、黒島、波照間島)に分布。
◆Hypsipetes amaurotis nagamichii -亜種タイワンヒヨドリ
台湾、蘭嶼島(台湾南東部沖)、与那国島に生息。
◆H. a. batanensis
バテーンズ諸島(フィリピン北部沖)、バブヤン島(ルソン島北沖)に分布。
◆H. a. fugensis
ダルピリ島、カラヤン島、フガ島(ルソン島北沖)に分布。
◆H. a. camiguinensis
カミギン島(ルソン島北沖)に分布。
【生態】
里山や公園などある程度樹木のある館環境があれば生息している。
日本で最も普通にみることが出来る鳥の1種。
食性は雑食。昆虫や果実、花の蜜、木の実、野菜、果物を採食。
冬場は庭にミカンや、リンゴを置くと真っ先に食べにくる。
飛翔は羽ばたきと翼をたたんだ滑空を繰り返すので、波型になる。
小枝や枯草で椀型の巣を作り営巣。
「ヒーヨ、ヒーヨ・・・」と甲高い声で鳴く。
春秋の渡りの季節には日本各地で群れで渡る姿を観察できる。
【サイズ・形態】
全長27.5㎝ 翼開長40㎝。
雌雄同色。
全身が灰色基調。
頬に褐色の斑がある。
頭頂部は冠羽となる。
翼上面、尾羽は灰褐色。
亜種によって色合いが異なる。
北の亜種よりも南方の亜種は色が濃い。
クチバシは黒、先が尖る。
【その他】
ほぼ極東固有種の鳥。
古来より人とかかわりが多い鳥なので、和歌や俳句に読まれたり、地域の名前に使われたりしてきた。
源平合戦の一之谷の戦いで知られる決戦の場は「鵯越」という地名で有名。
富山県砺波市の市の鳥に指定。
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<ここから鳥の写真>
『ヒヨドリ(Brown-eared Bulbul)』
毎日見ることが出来る鳥。
そういっても過言ではないほど、日本人になじみの深い鳥です。
都会でも田舎でも、人里、住宅地では普通に暮らしています。
そんな普通種ですが、日本に来る海外Birderの目的になる鳥の1種。
ですが、旅の序盤は撮影しても、後半は目も向けなくなるのはご愛敬でしょうか?
我が家では、子供たちが幼少時、冬場はバードテーブルを出していました。
自然豊かな信州ですので、庭に様々な鳥がやってきました。
スズメ、シジュウカラ、エナガ、カワラヒワ、コゲラ、メジロ、ツグミ、シロハラ、オナガ、そして本種。
その中でも最強‼
本種が来ると、他の鳥は追い立てられちゃいます。
オナガよりも飛翔能力というか小回りが利くので、オナガですら退散してしまいます。
そんな鳥たちの喧騒を、暖かい部屋の中から見て楽しんでいました。
「あ、またヒヨドリが来た」
子どもたちは、きれいなメジロやカワラヒワやシジュウカラが好きなので
追い立てるヒヨドリはあまり好きじゃない・・・
でも、「じっくり」カメラのモニターやファインダーを覗かせて見せると
愛嬌のあるしぐさや、動きに、「可愛いね」といいう会話をしたのも思い出します。
亜種リュウキュウヒヨドリ
亜種集めしなくちゃな~
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。