【日本の野鳥#24-11-04】ヒガラ(Coal Tit) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目シジュウカラ科ヒガラ属
学名 Periparus ater
和名 ヒガラ
英名 Coal Tit

【分布】
ユーラシア大陸の乾燥地帯を除く亜寒帯・温帯地域広く分布。

アフリカ北西部、日本、台湾に分布。
 

亜種は多岐にわたる。

24亜種

Periparus ater ater- 基亜種₋スカンジナビア半島、ヨーロッパ北東部から、シベリア、カムチャッカ半島、大韓民国、中国北東部、モンゴル国北東部にかけて分布。

Periparus ater britannicus - グレートブリテン島とアイルランド島北東部に分布。
Periparus ater hibernicus - アイルランド島の北東部以外に分布。
Periparus ater abietum - ヨーロッパ西部・中部・南東部とアナトリア半島に分布。
Periparus ater vieirae - イベリア半島に分布。
Periparus ater sardus  - コルシカ島とサルデーニャに分布。
Periparus ater atlas - モロッコに分布。
Periparus ater ledouci- アルジェリア北部とチュニジアに分布。
Periparus ater cypriotes- キプロスに分布。
Periparus ater moltchanovi  - クリミア半島南部に分布。
Periparus ater michalowskii  - コーカサスの南西部以外と南コーカサス中部・東部に分布。
Periparus ater derjugini  - トルコ北東部とコーカサス南西部に分布。
Periparus ater eckodedicatus- 中国西部に分布。
Periparus ater gaddi- アゼルバイジャン南東部とイラン北部に分布。
Periparus ater chorassanicus - トルクメニスタン南西部とイラン北東部に分布。
Periparus ater phaeonotus  - イラン南西部に分布。
Periparus ater rufipectus - カザフスタン南東部と中国北西部に分布。
Periparus ater martensi - ネパール中部のガンガク川流域に分布。
Periparus ater melanolophus  - アフガニスタン東部とパキスタン北西部からヒマラヤ山脈北西部にかけて分布。
Periparus ater aemodius  - ヒマラヤ山脈東部からブータン北部にかけて分布。
Periparus ater pekinensis - 中国の中央東部に分布。
Periparus ater insularis  - 亜種ヒガラ、千島列島南部と日本に分布。
Periparus ater kuatunensis  - 中国南東部に分布。
Periparus ater ptilosus  - 台湾に分布。


【生態】
山地、亜高山帯の針葉樹林に生息。冬期は標高を下げ平地でも見られる。

カラ類、キクイタダキ、キツツキ類、キバシリなどと混群を形成。

食性は雑食。昆虫類、クモ、果実、種子などを採食。

貯食を行う。

樹洞やキツツキの古巣、巣箱に営巣。

速いテンポで「ツピン、ツピン ツピン・・・」「ツピ、ツピ、ツピ、ツピ・・・」と囀る。

【サイズ・形態】
雌雄同色。

全長11㎝ 翼開長17㎝。

日本のカラ類最小種。

雌雄同色。

頭部はクチバシ基部~額~頭頂~後頚部かけて黒。頭頂部には短い冠羽がある。

頬から後頚部にかけて白。

喉から胸部にかけて黒。

上面は青みがかった灰色~黒褐色。

下面は淡灰褐色。

翼上面は灰黒色。中雨覆の先端が白く、翼をたたむと2本の翼帯になる。

クチバシと脚は黒。

【その他】

室蘭市の市の鳥に指定。


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<ここから鳥の写真>
『ヒガラ(Coal Tit)』

ネマガリダケを採りに亜高山帯に出向くとこの子の声が聞こえてきます。

忙しそうに、針葉樹や竹藪の中を動き回り、ちょこまかちょこまかとかわいい姿を目にします。

春先には、自宅から15分ほど上がった飯綱高原でも、巣箱の中を出入りする姿を見たり、信州人にとっては非常になじみ深い小鳥です。

 

平野部では冬の鳥のイメージで、飛来しない年もある鳥ではありますが、信州では一年を通じてみることが容易です。

小ささと、とんがり頭が愛らしい魅力あふれる鳥です。

冬場の庭のエサ台にもたまにやってきますが、シジュウカラやスズメに追われて、引っ込み思案なイメージで、幼かった娘はこの子が好きでした。

 

そんなヒガラの写真をご覧ください。




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