【日本の野鳥#24-11-02】コガラ(Willow Tit) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目シジュウカラ科コガラ属
学名 Poecile montanus
和名 コガラ
英名 Willow Tit

 

【分布】

ユーラシア大陸の中緯度地域を中心に広く分布。

14亜種に分類。

P. m. kleinschmidti  – イギリスに分布。
P. m. rhenanus – フランス北西部~ドイツ西部、スイス北部、イタリア北部に分布。
P. m. montanus – (基亜種)フランス南東部~ルーマニア、ブルガリア、ギリシャにかけて分布。
P. m. salicarius – ドイツ、ポーランド西部~スイス北東部、オーストリアにかけて分布。
P. m. borealis  – スカンジナビア半島南部~ウクライナにかけて分布。
P. m. uralensis – ヨーロッパ南東部~シベリア西部、カザフスタンにかけて分布。
P. m. baicalensis - シベリア中央東部、東部、モンゴル北部、中国北部、北朝鮮にかけて分布。
P. m. anadyrensis -シベリア北東部に分布。
P. m. kamtschatkensis– カムチャッカ半島、千島列島に分布。
P. m. sachalinensis – カラフト、千島列島南部に分布。
P. m. restrictus  – 日本に分布。
P. m. songarus – カザフスタン南東部~キルギスタン、中国北西部にかけて分布。
P. m. affinis – 中国中央北部に分布。
P. m. stoetzneri  – 中国北東部に分布。

 

【生態】
平地から山地・亜高山帯の森林に生息。

留鳥。

亜高山帯で繁殖した個体は低地に下りて越冬。

非繁殖期は他のカラ類などと混群を形成する。

食性は雑食。主に昆虫類やクモを捕食。冬期には木の実や種子も食べる。

枯れ木に穴を掘り営巣。


【サイズ・形態】
全長12㎝ 翼開長21㎝。

北海道に生息するハシブトガラに酷似する。

雌雄同色。

クチバシの基部から額、頭頂部から後頭びかけて黒。

ベレー帽のように見える。

目はこの黒ラインの下の位置にある。

クチバシの下の喉部が黒。

側頭部から胸部にかけて白。

背面、翼、尾羽は褐灰色。

下面は淡褐色がかった白。



【その他】

ハシブトガラとの比較

クチバシが細め

クチバシの嵌合部が白くない。

頭上と喉の黒に光沢がない。

尾羽の先端が丸(ハシブトガラは四角)。

脚が細め。

鳴き声が異なる。


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<ここから鳥の写真>
『コガラ(Willow Tit)』
本種と類似のハシブトガラについては一つ前の記事をご覧ください。

 

春になると比較的標高高めの森に行くと

本種の声が耳に届きます。

「ツツ ニーニーニー」と甘えた感じの声をだします。

「チーツーチー チーツーチー ・・・」と繰り返し高い声で囀ります。

カラ類の声を覚えると、探鳥が楽しくなります。

 

最初はカラ類の声は同じように聞こえますが、繰り返して聞くと

概ね声で、どの種が近くにいるのか?

あたりがつけられるようになります。

 

学生時代、軽井沢・戸隠・尾瀬の探鳥で、「アカハラ・マミジロ」「カラ類」「キツツキ類」の声の違いを先輩に教えてもらったことを思い出しました。

 

その頃の初心に戻って、鳥と向き合うことが必要だな~と思ったりしています。

そんなおセンチな思いを込めて本種の写真をご覧くださいませ。


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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日であります

に。