【日本の野鳥#24-08-09】ハシボソガラス(Carrion Crow) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目カラス科カラス属
学名 Corvus corone
和名 ハシボソガラス
英名 Carrion Crow

【分布】
イギリス、ヨーロッパ(中部以西)、ユーラシア大陸東部中緯度以北に広く生息。
日本ではほぼ全域に分布。

【生態】
河川敷、農耕地など開けた環境を好む。

都市部や高山帯にはあまり見かけない。

ねぐらは集団でとる。
食性は雑食。

昆虫類、鳥の卵や雛、小動物、小型爬虫類、両生類、それらの死骸、魚(死骸)、果実、種子、木の実、農業廃棄ゴミなどを採食。
ハシブトガラスよりも植物食傾向が強い。
樹木に木の枝組んだ巣を作り営巣。

針金やハンガー、ビニールの紐などを巣材に利用することもある。

知能が高く、車道に貝やクルミを置いて車に踏ませて割るなどの行動をする。

また、電線にぶら下がったり、滑り台を滑ったり。強風の中を風にあおられながら風乗りするなど、遊ぶという行為も行う。

クチバシで水道の蛇口をひねって水を飲んだり、行水をする個体もいる。

一括して書くと「ガーガー(ややにごり気味)」と鳴くが、訳40種類の声を持つといわれる。「ガァーガァー」「カチカチ」。

声に合わせてお辞儀のように頭を下げる。背の羽毛も逆立てる。

声のコミュニケーションが仲間同士で出来る。

脳の大きさが他の鳥よりの大きく、ニワトリの3倍ほどある。また、大脳が発達している。

【サイズ・形態】
全長50㎝ 翼開100㎝。

雌雄同色。

全身が金属光沢(紫・青がかった)の黒。その光沢の様を「カラスの濡れ羽色」という比喩表現に使われる。
外からは見えないが、皮膚に近い羽毛は柔らかく真っ白。
ハシブトガラスに比較としては、

クチバシは細く、上クチバシのカーブは緩い。

額は出っ張らない。

脚とクチバシも黒。

【その他】


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<ここから鳥の写真>
『ハシボソガラス(Carrion Crow)』
「カラス 遊び」で検索すると、いろいろな例が出てきます。

高度な遊びの例では、宇都宮大学名誉教授の杉田さんの見た「フライングディスクを咥えて雪の積もった屋根に上がり、それをソリ代わりにして滑って遊ぶ」という映像。

最も驚いたというか、カラスの知能や知性に感服しました。

私も、以前、確か茨城県でシギチを見ていたら、電線を咥えてぶら下がったカラスを見て

カメラを向けると、やってくれない・・・また、シギチを見始めるとぶら下がって、撮影しようとするとまたやらない・・・

 

はい、カラスにからかわれた人間は私です(^^;)

 

本種は、日本でよく見る機会のカラス2種のうち。田園・田舎地区担当という感じでしょうか。

英名はCarrion(死肉・腐肉)と付きますが、比較的植物食傾向が強いです。

田んぼや畑で、落穂やタネをついばむ姿をよく見かけます。

 

そんな日常目にする機会の鳥が、これだけの知性や知能を持っているのですから

彼らの色々な行動に注目して見てみると、面白い発見があると思います。

皆さんも、カラス=怖い・不吉 というイメージを捨てて、ちょっと興味を持って見てみてください。

こうして、小動物を狩ることもあります。

 


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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。