【#24-06-01】サンコウチョウ(Japanese Paradise-Flycatcher) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

スズメ目カササギヒタキ科サンコウチョウ属
学名 Terpsiphone atrocaudata
和名 サンコウチョウ
英名 Japanese Paradise-Flycatcher

【分布】
日本、台湾、フィリピン北部のバタン島に分布。

日本には、亜種サンコウチョウ・亜種リュウキュウサンコウチョウが夏鳥として飛来。

冬期は中国南部からスマトラ島で越冬。


3亜種に分類。

T. a. atrocaudata - 基亜種:日本、台湾、韓国中部以南で繁殖。
T. a. illex -  八重山・南西諸島で繁殖。Found on the Ryukyu Islands
T. a. periophthalmica - 蘭嶼島(台湾南東部沖)・バタン諸島(フィリピン北部沖)に分布。


【生態】
平地および山地の暗い森(照葉樹林、針葉樹・落葉広葉樹の混合林)に生息。

食性は動物食。主に飛翔中の昆虫類を捕食。

樹上の細枝や枝の股、つるのアーチ部分の底にスギやヒノキの樹皮を用いて、コケやクモの巣を張り付け補強カムフラージュしたカップ型の巣を作り営巣。
雌雄で抱卵・育雛を行う。

地鳴きは「ギィギィ」「ギュイギュイ」と濁った声。

囀りは、聞きなしで「ツキヒーホシ、ホイホイホイ・・・」と鳴く。

【サイズ・形態】
全長 オス45㎝(繁殖期) メス17.5㎝。

繁殖期にはオスは体長の3倍ほどの長い尾を持つ。

顔は黒紫。腹部は灰白色。

背面はやや赤みのある黒紫色。

そのほかの部分は暗黒紫色。

アイリングとクチバシは水色。

口の中は明るい緑色。

メスもほぼ同色ではあるが、尾が短く、アイリングとクチバシの色が不明瞭。

背面の色合いも褐色みが強い。

【その他】

囀り前半の「ツキヒーホシ」=「月・日・星」の3つの光を由来として

和名はサンコウチョウ(三光鳥)と命名された。

 

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<ここから鳥の写真>
『サンコウチョウ(Japanese Paradise-Flycatcher)』
日本の里山の夏のスターですね。

尾の長さ、クチバシやアイリングの色。

英名の「Paradise」=「パラダイス」的な小さくともゴージャスというか華麗なイメージがこの鳥の魅力です。

 

繁殖期も本番になるとオスの尾は落ちてしまうことが多いので

旬が長くないので、皆さん春の渡りの季節などで出会うと大喜び。

 

案外人里に近い森に生息しているので、里山を巡れば、出会う機会があります。

信州に自宅裏の山にもいます。

皆さんも是非探してみてください。

 

◆亜種サンコウチョウ

オス

尾の短い♂

オスの尾の構造を下から・・・

 

巣作り

 

別のオスが抱卵・・・ちょっとびっくり

このオスの目的は何なのだろうか?


抱卵

育雛

 

巣立ち雛にヘビが寄ってきたときのメス

巣立ち品雛

 

◆亜種リュウキュウサンコウチョウ

オス

 

メス


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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。