スズメ目カササギヒタキ科サンコウチョウ属
学名 Terpsiphone atrocaudata
和名 サンコウチョウ
英名 Japanese Paradise-Flycatcher
【分布】
日本、台湾、フィリピン北部のバタン島に分布。
日本には、亜種サンコウチョウ・亜種リュウキュウサンコウチョウが夏鳥として飛来。
冬期は中国南部からスマトラ島で越冬。
3亜種に分類。
◆T. a. atrocaudata - 基亜種:日本、台湾、韓国中部以南で繁殖。
◆T. a. illex - 八重山・南西諸島で繁殖。Found on the Ryukyu Islands
◆T. a. periophthalmica - 蘭嶼島(台湾南東部沖)・バタン諸島(フィリピン北部沖)に分布。
【生態】
平地および山地の暗い森(照葉樹林、針葉樹・落葉広葉樹の混合林)に生息。
食性は動物食。主に飛翔中の昆虫類を捕食。
樹上の細枝や枝の股、つるのアーチ部分の底にスギやヒノキの樹皮を用いて、コケやクモの巣を張り付け補強カムフラージュしたカップ型の巣を作り営巣。
雌雄で抱卵・育雛を行う。
地鳴きは「ギィギィ」「ギュイギュイ」と濁った声。
囀りは、聞きなしで「ツキヒーホシ、ホイホイホイ・・・」と鳴く。
【サイズ・形態】
全長 オス45㎝(繁殖期) メス17.5㎝。
繁殖期にはオスは体長の3倍ほどの長い尾を持つ。
顔は黒紫。腹部は灰白色。
背面はやや赤みのある黒紫色。
そのほかの部分は暗黒紫色。
アイリングとクチバシは水色。
口の中は明るい緑色。
メスもほぼ同色ではあるが、尾が短く、アイリングとクチバシの色が不明瞭。
背面の色合いも褐色みが強い。
【その他】
囀り前半の「ツキヒーホシ」=「月・日・星」の3つの光を由来として
和名はサンコウチョウ(三光鳥)と命名された。
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<ここから鳥の写真>
『サンコウチョウ(Japanese Paradise-Flycatcher)』
日本の里山の夏のスターですね。
尾の長さ、クチバシやアイリングの色。
英名の「Paradise」=「パラダイス」的な小さくともゴージャスというか華麗なイメージがこの鳥の魅力です。
繁殖期も本番になるとオスの尾は落ちてしまうことが多いので
旬が長くないので、皆さん春の渡りの季節などで出会うと大喜び。
案外人里に近い森に生息しているので、里山を巡れば、出会う機会があります。
信州に自宅裏の山にもいます。
皆さんも是非探してみてください。
◆亜種サンコウチョウ
オス
尾の短い♂
オスの尾の構造を下から・・・
巣作り
別のオスが抱卵・・・ちょっとびっくり
このオスの目的は何なのだろうか?
育雛
巣立ち雛にヘビが寄ってきたときのメス
巣立ち品雛
◆亜種リュウキュウサンコウチョウ
オス
メス
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。