スズメ目サンショウクイ科サンショウクイ属
学名 Pericrocotus divaricatus
和名 サンショウクイ
英名 Ashy Minivet
【分布】
日本(北海道を除く)、ロシア東部、朝鮮半島、中国北東部で繁殖。
東南アジア、南アジアで越冬。
日本では基亜種サンショウクイが夏鳥として飛来。
亜種リュウキュウサンショウクイが沖縄地方に分布。
近年、九州、四国、関西、東海、関東地方などでも生息が確認されている。
第8版では種としての扱いに変更される予定。
本ブログでは別種として、次回にリュウキュウサンショウクインを掲載。
【生態】
平地から山地の落葉広葉樹林に生息。
食性は動物食。昆虫類、クモ、樹木表面や葉につく幼虫類を捕食。
横枝に枯れ葉や樹皮を組み合わせてクモの糸やコケで固めた皿巣を作り営巣。
「ヒリリ ヒリリ ・・・」と聞こえる声で鳴く。
【サイズ・形態】
全長18.5⁻20㎝ 翼開長_㎝。
頭頂部と過眼線は黒。額は白。
上面・背面・上尾筒は灰黒色。
下面は白。
翼上面は黒。風切羽の基部は白。
尾羽は黒で外側は白。
虹彩は黒。クチバシ、脚は黒。
メスは額が小さく、上面は灰色。
【その他】
「山椒は小粒でヒリリと辛い」のことわざにある「ヒリリ」と聞こえる声が和名の命名の由来。
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<ここから鳥の写真>
『サンショウクイ(Ashy Minivet)』
信州では夏鳥としてはおなじみのメンバー。
市街地脇の里山にも、戸隠高原や志賀高原の山地にも生息しています。
鳴き声は名前の由来になったように特徴的です。
比較的樹冠に近いところで採餌をするのですが、斜面で観察していると目線で見ることも叶います。
縄張り意識が強いのか?一羽が鳴き出すと、つられて鳴き出して、ヒリリヒリリの声が集まることもあります。
雛の餌探し中は、夢中で葉っぱの裏や餌を見て回っていて、思わぬ近くで撮影出来たりします。
最近は亜種リュウキュウサンショウクイが、沖縄奄美地方から北上して
今や関東地方でも確認できるようになったのは、温暖化の影響なのか?種としての繁殖域拡大に伴うことなのか?
今後、基亜種との共存などが興味深くなりますね。
基亜種サンショウクイの写真をご覧ください。
オス
こちらはメス
餌探し
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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。