キツツキ目キツツキ科アカゲラ属
学名 Dendrocopos kizuki
和名 コゲラ
英名 Japanese Pigmy Woodpecker
【分布】
ロシア南東部、樺太、朝鮮半島北部、中国東北部、日本に分布。極東固有種。
生息地では留鳥。
寒冷地に生息する個体は、暖地へ移動する個体もある。
日本に亜種は9亜種生息。
◆エゾコゲラ
Dendrocopos kizuki seebohmi
北海道、南千島に分布。
◆コゲラ
Dendrocopos kizuki nippon
本州北・中部、迷鳥として佐渡に分布。
◆ミヤケコゲラ
Dendrocopos kizuki matsudairai
伊豆諸島(大島、三宅島、御蔵島、八丈島)、屋久島に分布。
◆シコクコゲラ
Dendrocopos kizuki shikokuensis
本州西部および四国に分布。
◆ツシマコゲラ
Dendrocopos kizuki kotataki
対馬、隠岐諸島に分布。
◆キュウシュウコゲラ(基亜種)
Dendrocopos kizuki kizuki
九州に分布。
◆アマミコゲラ
Dendrocopos kizuki amamii
奄美群島固有亜種。奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島に分布。
◆リュウキュウコゲラ
Dendrocopos kizuki nigrescens
沖縄本島、屋我地島に分布。
◆オリイコゲラ
Dendrocopos kizuki orii
八重山諸島(西表島)でに分布。
【生態】
平地から山地の森林、雑木林、都市公園、街路樹などに生息。
都市部でも街路樹や庭木でも見ることが出来る。
日本においては最も身近なキツツキ。
「ギーギー」、「キーキッキ」と鳴く。
ドラミングは体の大きさから大型のキツツキに比べて小さい。
主に冬期にシジュウカラやヤマガラなどと混群を作ることもある。
食性は雑食。枯れ木や樹皮につく昆虫類や節足動物などを捕食。木の実も食べることもある。
【サイズ・形態】
全長13‐15㎝ 翼開長27㎝。
日本に生息するキツツキの中で最小。
上面・背面や翼上面は灰褐色と白のまだら模様。
頭部は背面より薄めの灰褐色。
オスには目立たないが赤い羽毛がある。
下面は白地に薄褐色の縦縞が入る。
喉や後頚部は白、クチバシ基部からひげ状の白。眼の後方上に白斑。
尾は黒。羽軸が固く、木に垂直に止まる際の支点になる。
南方の亜種ほど色合いが濃くなる傾向がある。
クチバシは小さく尖る、灰褐色。
脚は灰色。
爪は鋭く尖り、前に2本後ろに2本。
【その他】
東京都小平市の「市の鳥」に指定。
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<ここから鳥の写真>
『コゲラ(Japanese Pigmy Woodpecker)』
本種は山地ではもちろんのこと都市公園でも、海岸林でも、街路樹でも、庭木の多い住宅地でも、ゴルフ場でも見ることが出来ます。
外回り中やゴルフ中でも、見ることがあるので取りに詳しくない人に「あのギーギーって鳴きながら木の幹を伝っているのがコゲラ、キツツキですよ。」と教えてあげると
「初めてキツツキを見た」と言われます。
「こんなところにもいるんですね~」 とも。
そのくらい身近な存在の小さなキツツキです。
ですが、地味(^^)
話が変わりますが、鳥に詳しいというか、鳥見が好きな人の中には
本種のオスの後頭部の「赤い羽」を撮影できると「ちょっと嬉しい」
なんか、「幸せの赤い羽根」って感じで、「運気」が良くなる気分になる人が多いんですよね。
皆さんは、「赤い羽」を見たことがありますか? 見たら嬉しくなったりしませんか?
そんな本種を亜種ごとに写真を載せていきますね。
(すべての亜種のコンプリートには至っていません)
◆エゾコゲラ
◆コゲラ
後頭部のわずかに見える赤い羽
分かりますか?
◆ミヤケコゲラ
◆ツシマコゲラ
◆シコクコゲラ
◆キュウシュウコゲラ
◆アマミコゲラ
◆リュウキュウコゲラ
◆オリイコゲラ(未撮影)
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。