【日本の野鳥#21-10】ブッポウソウ(Dollarbird) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

ブッポウソウ目ブッポウソウ科ブッポウソウ属
学名 Eurystomus orientalis
和名 ブッポウソウ
英名 Dollarbird

【分布】
ユーラシア大陸東部とオーストラリアで繁殖。北半球の北部、南半球の南部の個体は越冬のために暖地へ渡る。

日本(本州、四国、九州)では夏鳥として飛来。東南アジアで越冬。

 

10亜種に分類される。(南半球の亜種を別種とする分類もある)

E. o. cyanocollis - 亜種ブッポウソウ。 ヒマラヤ~中国~シベリア南東部、韓国、日本に生息。 
E. o. orientalis - 基亜種。 ヒマラヤ南部からインドシナ半島、マレー半島、スマトラ、ジャワ島、ボルネオ島、フィリピンに生息。 
E. o. laetior - インド南西部に生息。
E. o. gigas - アンダマン諸島南部に生息。 
E. o. irisi - スリランカに生息。
E. o. oberholseri - スマトラ北西沖のシムル島に生息。
E. o. pacificus 種Australian Roller(オーストラリアブッポウソウ) として別種とする分類もある。

 小スンダ諸、オーストラリア北部と東部に生息。
E. o. waigiouensis - 別種とする分類もある。

   ニューギニア島、西パプア諸島、ニューギニア島東部のダントルカストー諸島・ルイジアート諸島に生息。
E. o. crassirostris - 別種とする分類もある。

   ビスマルク諸島に生息。 
E. o. solomonensis - 別種とする分類もある。

   ソロモン諸島に生息 。

【生態】
平地から山地のかけて生息する。

比較的水辺の近くを好む。

食性は動物食で、主に昆虫類を捕食する。

飛翔しながらクチバシで獲物を咥える捕獲方法なので、開けた環境を好む。

高木や枯れ木の枝や梢、電線に止まって獲物を探して飛び立って捕食行動に出る。

本来、樹洞やキツツキなどの古巣で営巣する。巣箱や排水溝なども利用する。

巣穴の中に貝殻・瀬戸物など光沢のあるものを集める習性がある。

「ゲッゲッ・・・」「グゲゲ・・・」という濁ったカエルのような声で鳴く。

【サイズ・形態】
全長30㎝ 翼開長60㎝。

雌雄同色。

頭部は黒褐色みの強い緑。
喉は群青色。

胴体は金属光沢のある青緑色(光の加減や角度によって青や緑に見える)。

クチバシと脚は赤橙色。

虹彩は黒。

初列風切羽に青みがかった白斑があり、飛翔時や翼を広げると目立つ。

 

幼鳥はクチバシと脚が黒。

【その他】

「ブッポウソウ」の名前の由来の声の「ブッポウソウ」はコノハズクの声。

コノハズクを「声のブッポウソウ」

本種を「姿のブッポウソウ」と呼ぶこともある。

 

山梨県身延町や宮崎県高原町、岐阜県美濃市、長野県木曽町のブッポウソウ繁殖地が天然記念物に指定されている。

指定市町村の中に、すでに現在ブッポウソウが生息していない地域もある。

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<ここから鳥の写真>
『ブッポウソウ(Dollarbird)』

自然木での営巣がめっきり少なくなり、今では西日本の有名飛来地、信州南部の天龍村など巣箱の設置による保全活動が実も結びつつある地域や、信州北部の栄村、新潟の松之山町設置して個体数を維持している地域がある。

 

人の手によって個体数の復活や維持の例として、小学生の保護活動のテーマになっています。

 

信州北部や松之山の個体の観察は私のライフワークとも言えます。

最近は、飛来を確認できると「今年も無事によく来たね、お帰り」という気分でホッとします。

美しい鳥で、非常に人気があるので、巣箱に近寄り過ぎないように警戒心を持たせない距離で見守りつつ

近くに来てくれた時は激写‼

そんなブッポウソウの写真をご覧ください。

トンボを咥えています。

求愛給餌

交尾

 

幼鳥

 

 

 

 




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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。