【日本の野鳥#20-01】ヤツガシラ | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

サイチョウ目ヤツガシラ科ヤツガシラ属
学名 Upupa epops
和名 ヤツガシラ
英名 Eurasian Hoopoe

【分布】
ヨーロッパ南部および中部、アフリカ北部、サハラ砂漠南帯、南アジア、インドシナ、中国、ロシア沿岸部に生息。北方繁殖個体は南方に渡り越冬。
日本では少数が旅鳥もしくは冬鳥として飛来。記録は全国にあるが、南西諸島、九州などでは春の渡りの季節に毎年通過する。

秋田県、長野県、広島県で繁殖記録がある。

6亜種に分類される。

U. e. epops  - 北西アフリカ、ヨーロッパ、ロシア東部から中南部、中国北西部、インド北西部に生息。基亜種。日本に飛来するのは本亜種。
U. e. ceylonensis - インド中部・南部、スリランカに生息。
U. e. longirostris  - インド北東部から中国南部、インドシナ、マレー半島北部に生息。
U. e. major  - エジプトに生息。
U. e. senegalensis  - セネガル、ガンビアから(アフリカ大陸を横断して)ソマリアに生息。
U. e. waibeli - カメルーンから(アフリカ大陸を横断して)ケニア北西部、ウガンダ北部に生息。


【生態】
平地の畑、果樹園、農耕地、草原などの半開放的な場所を好む。

食性は動物食。主に昆虫食。

採餌方法が特徴的で、歩きながら長いクチバシで地面を突き刺して虫を探し、つまみ上げ、放り投げて口に運ぶ。

着地直後や驚いたとき興奮した際に換羽を立てる。

樹洞や石垣の隙名などで営巣。

 

【サイズ・形態】

全長26-28㎝ 翼開長44㎝。

雌雄同色。頭部、体上面および背、胸は橙褐色。

翼上面と尾は黒褐色と白色の横縞模様。

体下面は白。

クチバシは黒、細長く下に曲がる。

頭には広げると扇状になる冠羽があり、橙黄褐色で先は黒。

冠羽は通常は閉じている、その際は笹型に格納される。


【その他】


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<ここから鳥の写真>
『ヤツガシラ(Eurasian Hoopoe)』
他に似た鳥がいないほど特異的なフォルムが本種の特徴です。

日本では春の記録が比較的多めで、渡りのはじめも早いため、1月下旬ころから、各地で発見の報が入ってきます。

南西諸島や九州、日本海側の離島で発見させることが多いのですが、実は私、いまだにそれらの場所では見たことがなく・・・

本州に立ち寄った個体だけを撮影出来ているにすぎません。

 

人気の鳥なので、2021年の春も奈良県に出た時は、それはそれは多くの人が集まった聞いて、怖じ気づいて行かずじまい・・・

それゆえに、案外出会いの多くない鳥になってしまっているんですよね~

 

タイで出会ったヤツガシラ




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