【日本の野鳥#21-01】アカショウビン(Ruddy Kingfisher) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

ブッポウソウ目カワセミ科アカショウビン属
学名 Halcyon coromanda
和名 アカショウビン
英名 Ruddy Kingfisher

【分布】

日本と朝鮮半島、南はフィリピンからスンダ列島、西は中国大陸からインドまで、東アジアと東南アジアに広く分布。

北方個体はフィリピン諸島、マレー半島、ボルネオなどで越冬。

 

日本には亜種アカショウビンと亜種リュウキュウアカショウビンが生息。


H. c. coromanda -基亜種 
H. c. major -九州以北に夏鳥として生息。亜種アカショウビン。
H. c. bangsi -南西諸島に夏鳥として生息。亜種リュウキュウアカショウビン。
H. c. mizorhina
H. c. minor 
H. c. linae 
H. c. claudiae 
H. c. rufa 
H. c. pelingensis 
H. c. sulana 

【生態】
森林に生息。水辺から離れた場所でも生息。

食性は動物食。魚、カエル、サワガニ、水生昆虫、カタツムリ、トカゲ、ヘビ、昆虫類、小型の哺乳類、小型の鳥類や雛を捕食。

ホバリングをせずに、枝や石の上から待ち伏せ型で獲物を探して飛びつく。

捕獲後は医師や枝に叩き付けて、弱らせてから咥えなおして頭から飲み込む。

下クチバシは地面や幹の獲物をすくい上げやすくするためにカーブしている。

枯れ木、キツツキ水の古巣、白アリの巣、スズメバチの古巣、かやぶき屋根に穴をあけて営巣。
発泡スチロールの人口営巣木に営巣したこともある。

オスは朝夕に「キョロロロロー↷↷・・・」と尻下がりの声で鳴く。

飛ぶときにも「キョロ・キョロ・キョロ・・・」と飛び鳴きする。

【サイズ・形態】
全長27㎝ 翼開長40㎝。

雌雄同色。

体上面は赤褐色、下面は橙褐色。腰は金属光沢のあるコバルトブルー。
クチバシは赤。下クチバシ先端部が船底のような曲線で上クチバシと嵌合する。クチバシは柔らかい。

脚は赤。体のサイズのわりに小さめ。

虹彩は黒。

 

亜種リュウキュウアカショウビンは亜種アカショウビンと比較して

背面が紫色の金属光沢で、腰のブルーも鮮やか。

【その他】


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<ここから鳥の写真>
『アカショウビン(Ruddy Kingfisher)』
尻下がりの囀りは、朝夕に静けさというか、物悲しさというか・・・特徴的な音色です。

一度聞くと忘れられない声です。

 

ブナ林の中、朝のひんやりした空気と風の中、「キョロロロロロ~」と

響く声

その声にわくわくしながら心が躍りながらも、落ち着く感じになるのは、この音色の質の賜物。

 

赤い彗星が森を渡る・・・「キョロ・キョロ・キョロ・・・」

その声の先に目を向けると谷の向こうに消えていく赤。

そして、また「キョロロロロロ~」と。

 

撮影出来なくても、この声を耳にするだけで幸せ。

 

そんな初夏を楽しみたいですね。

 

 

ちなみに、夏の南西諸島、宮古島や西表島に行くと、あっちこっちで鳴いているので

あまりありがたみがなくなるのも事実・・・

 

そんなアカショウビン(亜種アカショウビンと亜種リュウキュウアカショウビン)、ずいぶんといろいろなシーンに出会いました。

衝撃的な狩りのシーンや求愛の羽を広げるダンス、獲物を咥えてメスに求愛給餌や雛へ運ぶ姿など・・・

 

そんな写真を多めに貼ってしまいましたが、どうぞご覧くださいませ。

亜種アカショウビン

この時は求愛給餌用のエサでした。

つがい

求愛

 

狩りのシーン

この枝から獲物を狙って

咥えてきたのがネズミ(落葉ごと)

叩き付けて‼

 

亜種リュウキュウアカショウビン



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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。