【日本の野鳥#19-07】シマフクロウ(Blakiston’s Fish Owl) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

フクロウ目フクロウ科シマフクロウ属
学名 Ketupa blakistoni
和名 シマフクロウ

学名 Blakiston’s Fish Owl

【分布】

ロシア南東部~中国北東部~北朝鮮、北海道中部および東部、サハリン、千島列島南部に分布。

2亜種に分類される。


K. b. blakistoni 亜種シマフクロウ(基亜種)
日本(北海道中部および東部)、ロシア(サハリン、千島列島南部)

K. b. doerriesi
中華人民共和国北東部、朝鮮民主主義人民共和国、ロシア南東部

【生態】
海岸や河川、湖沼の周囲にある広葉樹林、混交林に生息。

ペアで縄張りを形成し生活する。

夜行性であるが、薄暮黎明時間に狩りを行うことが多い。

昼間は大木の枝に止まり、ほとんど動かずに休む。

食性は動物食。魚食性が強く、主に魚類(アメマス、ヤマメ、ウグイ、カジカ、カレイ、サケなど)を捕食する。他にも両生類、鳥類、哺乳類も捕食する。

魚類が生息する浅く冬期に凍結しない小河川1つを1ペアが縄張り形成する。

他のペアと縄張りを共有することはしない。非繁殖期もつがいで縄張り内で生活する。

大木の樹洞や断崖の岩棚に営巣。

声はオスが「ヴォーヴォー」 メスが「ウー」という大きな声で鳴く、オスが鳴くと続けてメスが追うように鳴くので、「ボボウー」という1音に聞こえる。その響きはかなり離れていても聞こえるほど。


【サイズ・形態】
全長66~71cm 翼開長175-190cm。

メスの方が大きい。

雌雄同色。

全身の色は灰褐色。

体上面には黒色の大きい斑があり、灰褐色や淡褐色の複雑な模様が入り組む。

体下面には黒褐色の縦縞と淡い細い横縞が入る。

羽角が三角に見える。

顔盤は小さい、色は黒。

ふ蹠に羽毛がある。

翼は幅広い。

虹彩は黄色。

クチバシや脚は灰黒色。

【その他】

和名の「シマ」は北海道に分布(隔絶された地方)する事に由来。

アイヌの神として「コタンクルカムイ(kotan kor kamuy コタン(村・集落)を守る神の意)」と呼ばれる。

1971年に国の天然記念物に指定。
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<ここから鳥の写真>
『シマフクロウ(Blakiston’s Fish Owl)』
その大きさ・・・日本のフクロウで最大。

敷地内の遊漁池、生け簀に魚を狩りに来る個体を観察出来る宿には多くのBirderが世界中から集います。

温泉宿と羅臼の民宿の2カ所で見たことがあります。

 

ともに夜中の観察で、睡魔との戦いでしたが、出た瞬間、眠気なんか一瞬で吹っ飛んだのは言うまでもありませんw

また、温泉宿の露天風呂に浸かっているとき、オスとメスの鳴き交わしの「ボボ~ウ~」という体に感じるほどの響きは今でも耳に心に残っています。過去最高の露天風呂でした。

 

ほかにも、夜に移動中、樹冠(電柱かも・・・)に止まっている姿を見ましたが、撮影に至らず。。。
 

見るたびに思うのは「デカい」「神々しい」です。

 

なんといってもカムイですから神々しいのは当たり前ですかね。
雄々しさを含めて写真で伝わるのかどうか?

どうぞご覧ください。

 

温泉宿の生け簀に来た個体

ここからは羅臼の宿(鷲の宿)


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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。