フクロウ目フクロウ科フクロウ属
学名 Strix uralensis
和名 フクロウ
英名 Ural Owl
【分布】
スカンジナビア半島から日本にかけてユーラシア大陸北部に帯状に広く分布。
日本では、九州以北から四国、本州、北海道にかけて分布する。留鳥。
10亜種に分類される。
◆Strix uralensis uralensis 基亜種
ヨーロッパロシア東部、シベリア西部に分布。
◆Strix uralensis japonica 亜種エゾフクロウ
北海道、千島列島南部に分布。
◆Strix uralensis hondoensis 亜種フクロウ
本州北部。以前はトウホクフクロウと呼ばれていた。
◆Strix uralensis momiyamae 亜種モミヤマフクロウ
本州中部に分布。
◆Strix uralensis fuscescens 亜種キュウシュウフクロウ
本州南部、四国、九州に分布。
◆Strix uralensis daurica
シベリア中南部からモンゴル北東部・シベリア南東部・中華人民共和国北東部にかけて分布。
◆Strix uralensis nikolskii
中華人民共和国北東部、朝鮮半島、シベリア南東部、サハリンに分布。
◆Strix uralensis liturata Lindroth, 1788
ポーランド北部からスカンジナビア半島・ロシア北西部にかけて
◆Strix uralensis macroura
ヨーロッパ中部および南東部に分布。
◆Strix uralensis yenisseensis
シベリア中央部と北東部からモンゴル高原北西部に分布。
【生態】
温帯から亜寒帯にかけての針葉樹林、混交林、湿地、牧草地、農耕地などに定住性が高いので留鳥として生息する。
日本では平地から低山、亜高山帯にかけての森林、農耕地、草原、里山などに生息する。大木がある社寺林や公園にも生息。
主に大木の樹洞で営巣、他にも木の根元の地上、地上の穴、屋根裏、軒下や巣箱、他の鳥類の古巣などを利用することもある。
夜行性で昼間は樹洞や木の横枝などでほとんど動かず目を閉じて休息。
食性は動物食。ネズミを主としたげっ歯類、モモンガ、リス、モグラ類、ノウサギ、昆虫、両生類、爬虫類、小型の鳥類を捕食。
オスは「ゴッホウ ゴロッケ ゴゥホウ」と良く通る声で鳴く。一方、メスは低くかすれたあまり響かない同様な声で鳴く。
その鳴き声は「五郎助奉公」や「ボロ着て奉公」と聞きなしされる。
【サイズ・形態】
全長は50-62㎝ 翼開長は94-110㎝。
メスの方が大きい。
雌雄同色。
体色は、上面は褐色で濃褐色や灰色、白い斑紋が入る。
下面は白に褐色の縦縞が入る。
顔は灰褐色、顔盤はハート型。
翼は短く、幅広い。
翼下面は淡褐色で黒い横縞が入る。
目の位置は、人間と同じように横に並ぶ。
虹彩は黒や暗褐色。
クチバシは視野の邪魔にならないように短く折れ曲がっている。色は黄褐色。
脚は羽毛で被われ、黄色。指が前後2本ずつに分かれる。
耳の穴の位置は左右同じ高さではなく、その位置のずれによる音の伝わり方で獲物の位置を音で判別できるといわれている。
【その他】
多くの市町村の自治体の鳥として指定
********************************************************
<ここから鳥の写真>
『フクロウ(Ural Owl)』
秋の終わりの頃から、裏山で薄暮の時間になると、声が響きます。
キノコ採りしていたりしていても、寝ているフクロウにばったり会ったりしているのですが
探し出して撮影するというエネルギッシュさが最近薄れていましてw
それでも、声を拾って、探して撮影する楽しみは夜のフィールド活動の楽しみです。
たまに、声を拾えるとやっています。
神社や樹洞の巣立ち後の観察は、晩春/初夏の頃の毎年の楽しみでもあります。
鳥見していて本種に出会えると、得した気分になるのは皆さん同じ気持ちではないでしょうか?
何か、森の賢者に、森の博士に出会えた喜びがそんな気持ちにさせてくれるのでしょうね~
雛っ子のかわいい写真を含めて、どうぞご覧ください。
亜種エゾフクロウ
亜種モミヤマフクロウ(信州での撮影:亜種はモミヤマなのか?)
亜種キュウシュウフクロウ
亜種エゾフクロウ
※順番的には、次はキンメフクロウですが、まだ見たことがないので、スキップします。
********************************************************
本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。