【日本の野鳥#18-25】イヌワシ(Golden Eagle) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

タカ目タカ科イヌワシ属
学名 Aquila chrysaetos
和名 イヌワシ
英名 Golden Eagle

【分布】
アフリカ大陸北部、北アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸に生息。

欧州では、スコットランド、スペイン、アルプス山脈からバルカン半島、スカンジナビア半島に生息。

アジアでは、ロシア各地、中国、日本までの地域と、トルコやコーカサス山脈からヒマラヤ山脈までお地域や、中東に生息。

北アメリカでは、メキシコからアメリカ西部にかけて、カナダ各地に生息。

寒冷地の一部の個体は南下し越冬。

日本では亜種二ホンイヌワシが北海道から九州にかけて周年生息する。

 

6亜種に分類される。

Aquila chrysaetos chrysaetos  基亜種
 シベリア・アルタイ山脈に生息。


Aquila chrysaetos canadensis
 アラスカからメキシコ北西部にかけて生息。


Aquila chrysaetos daphanea 
 ヒマラヤ山脈、中華人民共和国、トルキスタンに生息。


Aquila chrysaetos himeyeri 
 イベリア半島、アフリカ大陸北西部からイランにかけて生息。


Aquila chrysaetos japonica  最小亜種
 日本(北海道、本州、(四国?)、九州)、大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国に生息。 


Aquila chrysaetos kamtschatica 
 シベリア・アルタイ山脈からカムチャッカ半島にかけて生息。



【生態】
ステップやツンドラ、それに森林限界付近など開けた地域、開けた森林や草原などに生息。

断崖や樹上に木の枝や枯草を組んだ巣を作り営巣。

日本では2月頃産卵、通常2羽ふ化するがほとんどは1羽のみ5~6月頃に巣立つ。

食性は動物食。日本ではノウサギ・ヤマドリ・ヘビ類が主食。他にも、シカの幼獣、アナグマ、タヌキ、テンなどの動物、中型以上の鳥類も捕食。動物の死骸も食べる。

海外においては、牧羊の幼獣を食害するということで、害鳥扱いされて毒殺されて数を減らした。

オスメスで協力した狩りを行うこともある。

【サイズ・形態】
全長75‐85㎝ 翼開長175‐200㎝。

全身の羽衣は黒褐色や暗褐色。

後頭から頸部の羽衣は光沢のある黄色がかった茶]、英名(golden=金色の)の由来。

尾羽基部(上尾筒、下尾筒)は淡褐色。

中雨覆や風切羽基部は淡褐色。
虹彩は黄褐色や淡橙色。

クチバシは黒。その基部や蝋膜は黄色。

脚は黄色。

幼鳥は全身の羽衣が沈んだ黒褐色。

後頭から後頸にかけて淡褐色の縦縞。

尾羽の基部や初列風切、外側次列風切基部が白。

虹彩は暗褐色。

【その他】

1965年(昭和40年)に種として国の天然記念物、1976年(昭和51年)に岩泉町と北上町が「イヌワシ繁殖地」として国の天然記念物に指定。

石川県の県鳥。

 

古来より、人間とのかかわりの多い鳥で、天狗の「狗=イヌ」から、天狗伝説の由来は本種とする説がある。

 

イヌワシの「イヌ」は「劣る」という意味合いもあり、矢羽根としての尾羽の利用価値や、鷹狩の馴致などでほかのタカ類より劣るということから命名されたという説もある。

 

プロ野球「東北楽天ゴールデンイーグルス」のチーム名やマスコットに用いられている。


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<ここから鳥の写真>
『イヌワシ(Golden Eagle)』

アクシデンタルにごく近くで何度か見たことがある一方、時間をかけて撮影しに行っていまだにまともに出会えない・・・といういわくつきの猛禽なんですよね。

 

写真はしょぼいのですが、ご容赦ください。

 

本種の狩のシーンはYOU-TUBEなどで海外の動画をたくさん拾うことが出来ます。

カザフスタンやモンゴルなどの中央アジアでは、オオカミ狩りに使われて、オオカミやキツネを狩るシーンを見ることが出来ますし、断崖でアイベックスなどの野生のヤギを雌雄で協力して崖に追い込んで突き落として狩るシーンなど。。。

中には、幼い子どもが、公園で遊んでいて掴まれて、連れ去られそうになる、あわやの動画もありました。

ダイナミックな狩りや勇壮な姿や行動から、各国のシンボルや軍関係のシンボル、昔の王国の紋章などにも選ばれています。

 

人にとって、本種の孤高感や勇壮な姿、猛々しさは憧れに写るんでしょうね。


生息分布 – 日本イヌワシ研究会 オフィシャルサイト (srge.info)
が亜種二ホンイヌワシの保護や研究機関として、情報を開示しているサイトです。

ご参考までに。

 



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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。