【日本の野鳥#18-17】ハイタカ(Eurasian Sparrowhawk) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

タカ目タカ科ハイタカ属
学名 Accipiter nisus
和名 ハイタカ
英名 Eurasian Sparrowhawk

【分布】
ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯にかけて広く分布。

寒冷地の個体は南下して越冬。

日本では本州以北で留鳥として生息。

一部寒地の個体は南下する。

 

6亜種に分類される。

A. n. nisus 

ヨーロッパ、西アジアからシベリア西部、イラン、アフリカ北東部で繁殖。

地中海、アフリカ北東部、中東およびパキスタンで越冬。


A. n. nisosimilis 

シベリア中央部~東部~カムチャッカ半島、日本、中国南部~北部で繁殖。

韓国、日本、中国南部、パキスタン、インドで越冬。一部の個体はアフリカで越冬。

基亜種に酷似。比較するとやや大きい。


A. n. melaschistos 

アフガニスタン、ヒマラヤ、チベット南部、中国西部で繁殖。

南アジアの低地で越冬。

尾が長く大きく、上面の色が濃く、下面の赤みも濃い。


A. n. wolterstorffi

イタリアのサルデーナ島およびフランスのコルス島に留鳥として生息。

背面が色濃く、最も小型。


A. n. granti

ポルトガルのマデイラ島とスペインのカナリア諸島にて留鳥として生息。

色が濃いめで小型。

 

◆A. n. punicus

アフリカ北東部~サハラ地方にて留鳥として生息。

基亜種よに似るが、色が青白く、やや大きい。


【生態】
低地から亜高山帯に生息。
冬期は都市部にも生息す。

樹上に木の枝で組んだお椀上の巣を作り営巣。

食性は動物食。おもに鳥類、昆虫類などを捕食。

【サイズ・形態】
全長29-41㎝ 翼開長59‐80㎝。
メスの方が大きい。雌雄差にかなり幅がある。

クチバシは黒。蝋膜は黄色~灰黄色。脚は黄色。翼指は5枚。

ツミに比べて白い眉斑は明瞭に入る。後頭部、翼上面に白い斑が入る個体もいる。

オス成長は上面が青灰色。腹部は白地に栗褐色の横縞が密に入る。

虹彩は赤みがかった黄色。

メス成鳥は上面が灰褐色。腹部は白地に灰褐色の横縞が細かく入る。

虹彩は黄色。

幼鳥は上面が褐色。下面は乱れた横縞が入る。


【その他】

「疾き鷹」が由来で、「ハイタカ」になったといわれている。

カッコウ類の姿は本種に似ている(擬態)。


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<ここから鳥の写真>
『ハイタカ(Eurasian Sparrowhawk)』

宮崎駿監督のゲド戦記の魔法使いで「ハイタカ」が登場します。

幼少時の時から怖がらずに「鷹」と戯れるようすから通り名として命名されたようです。

ちなみに真の名は「ゲド」です。

さて、話を鳥に戻しましょう。

本種は雌雄の体色の差が大きい猛禽です。

ゆえに、過去、オスには別の「コノリ」という名称で呼ばれていました。

「小鳥ニ乗リ懸クル」という意味のようです。

まさに、本種の食性に準ずる命名と言えますね。

 

それでは、オスとメス、それぞれの写真をご覧ください。

 

オス


メス


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