タカ目タカ科ハイタカ属
学名 Accipiter gularis
和名 ツミ
英名 Japanese Sparrowhawk
【分布】
中国東部、朝鮮半島、日本で繁殖。
東南アジアで越冬。
日本では温暖な地域では留鳥。寒地では夏鳥として渡来して、冬期は南下。
2亜種に分類
◆A g gularis 基亜種
◆A. g. iwasakii 亜種リュウキュウツミ 八重山列島の固有亜種
【生態】
平地から山地の森林に生息。
樹上に木の枝を組んだ巣を作り営巣。
営巣中は防衛行動が強く出る。
食性は動物食。主に小鳥を捕食。爬虫類、昆虫類、小型哺乳類も捕食する。
【サイズ・形態】
全長23‐30㎝ 翼開長50‐63㎝。
メスの方が大きい。
ハイタカほど眉班が目立たない。
オス成長は上面、翼上面が濃青灰色。胸部から体側面は橙色。虹彩は赤褐色。
メス成鳥は上面が灰褐色。下面は白に暗褐色の横縞が入る。
虹彩は黄色。
幼鳥はメスに似る。上面が暗褐色。
下面は自地に淡褐色で胸部に縦縞、腹部~体側部に横縞が入る。
クチバシは黒。蝋膜は灰黄色~黄色。脚は黄色。
飛翔時、翼指は5本
【その他】
類似種 (オオタカ) ハイタカ ツミ アカハラダカ
翼指 (6本) 6本 5本 4本
翼下面 (横紋) 横紋 横紋 白+風切羽が黒
オオタカとツミはサイズ的に間違うことは少ない。
他3種との違いは飛翔時は翼指、アカハラダカとの違いは下面が分かりやすい。
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<ここから鳥の写真>
『ツミ(Japanese Sparrowhawk)』
鳥見を始めたころ(1986年)
大学の構内にサンコウチョウが営巣しました。
ところがある日、行方不明に・・・
すると、そのすぐ近くに本種の営巣を発見。
毎日観察したことを覚えています。
ちょうど本種の都市部での繁殖例が散見され始めたころでした。
それが今では、都市部の猛禽として、関東においては比較的観察しやすい猛禽となりました。
毎年、営巣の情報が各地から入ります。
そっと巣立ち頃に見に行くようにしています。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。