タカ目タカ科トビ属
学名 Milvus migrans
和名 トビ
英名 Black Kite
【分布】
◆M. m. migrans – European Black Kite
ヨーロッパ中央部、南部、東部、アフリカ北西部、天山山脈、パキスタンにかけて繁殖。アフリカのサハラ地域で越冬。頭部が白っぽい。
◆M. m. lineatus – Black Kite or Black-eared Kite
シベリアからアムール地方、ヒマラヤ南部、インドシナ半島北部、中国、日本で繁殖。北方の個体は、ペルシャ湾、南アジア、東南アジアで越冬。 翼下面に淡い斑が入る。
◆M. m. govinda – Small Indian Kite (以前は Pariah Kite)
パキスタン東部、インド、スリランカ、インドネシア、マレー半島で留鳥として生息。尾は浅い燕尾形。
◆M. m. affinis – Fork-tailed Kite
スラウェシ島、小スンダ諸島、パプアニューギニア、オーストラリア北東部・東部で生息。
◆M. m. formosanus –Taiwan Kite
台湾、ハイナン地方に留鳥として生息。
【生態】
樹上に枝を組み込んで営巣。
上昇気流を利用して羽ばたかずに滑空旋回して高度を上げる。
食性は動物食。動物や魚の死骸、カエル、トカゲ、ネズミ、ヘビ、魚などを捕食。
都市部では、生ごみを食べる。
「ピーヒョロロ♪」と聞きなすように、よく声を出す。
【サイズ・形態】
全長60‐65㎝ 翼開長150-160㎝。
体色は褐色と淡明褐色のまだら模様。
目の周辺は黒褐色に縁どられる。
尾羽中央部が燕尾状に切れ込む。
翼下面の先端近くに白い斑が入る。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『トビ(Black Kite)』
日本に生息するタカの中では、大型の部類。
オオワシ、オジロワシ、イヌワシ、クマタカに次ぐサイズ。
沿岸部の都市公園で食事をしているときには、要注意。
家族やカップルがお弁当を広げたら、上空から舞い下りてきて、お弁当をかっさらいます。
その時に、トビの大きさに驚きます。
翼を広げて15‐160㎝は人と同じサイズですから、子どもにはさらに怖いほど大きく見えると思います。
横浜や湘南などでは、皆さん気を付けてくださいね。
びっくりして、お弁当をひっくり返したり、さらった後、こぼしたりして、服を汚されたりしますし、他人にもそうした迷惑をかけることになるので、油断なピクニックをしてください。
ドラマや再現ビデオ、アニメなどのBGMに「長閑なシーン」には「ピーヒョロロ♪」が似合います。
よく使われていますよね(^^)
実際に、声を耳にすると、やはりそういう気分になりますよね~
虫や鳥の声の例を挙げると
アブラセミの声=暑い
スズムシ・コオロギの声=秋
ウグイス・キジの声=春
オオタカ・チゴハヤブサ・モズの声=緊張・緊迫
オオヨシキリの声=夏
ヒヨドリ・オナガ・スズメの声=日常
トビの声=のどか・田舎
皆さんはどんな鳥の声とイメージが合うと感じますか?
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。