【日本の野鳥#18-02】ハチクマ(Oriental Honey-Buzzard) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

タカ目タカ科ハチクマ属
学名 Pernis ptilorhyncus
和名 ハチクマ
英名 Oriental Honey-Buzzard

【分布】
ユーラシア大陸東部の温帯から亜寒帯にかけて生息。

極東地域、サハリン、中国北東部、東アジア、インド、東南アジアで繁殖。

北方の個体は冬季は南下して越冬。

日本では、九州以北に夏鳥として5月中旬~下旬に渡来。

【生態】
低地から山地にかけての森林で繁殖。

樹上に枝を組んだ巣を作る。青葉を敷いて6月ごろに産卵。ヒナは孵化後35‐45日で巣立つ。

9月になると越冬のために南下。渡りを行う。

春と秋の渡りでルートが異なる。春は、朝鮮半島から南下して日本へ渡る。秋は、列島に沿って南下して九州五島列島を通過して大陸へ渡る。

食性は、動物食。主にハチの幼虫やさなぎを食べる。ヒナへの給餌においてもハチの巣盤を運び入れる。他の昆虫類や小鳥、帰る、ヘビなども捕食。

餌をめぐって同種同士の争いをほとんど行わない。

ハチの攻撃を回避でき、逃げることなく、捕食行動を続けることが出来る。

頭部・顔の羽毛は硬く、鱗のように重なり厚く生える。

形態的にもハチに対して防御できる機能があるが、ハチが本種を襲わない傾向もみられることから、特殊なフェロモンや体臭を発しているという説もあるが、いまだに詳細は分かっていない。

【サイズ・形態】
全長57‐61㎝ 翼開長120-135㎝。

雌雄で体色が異なる。個体差もある。メスのほうが大きい。

上面が褐色、下面が淡褐色、褐色、淡色など、個体差が大きい。

個体識別が容易なほどの差がある。

クチバシは黒。

脚は黄灰色、爪は灰褐色。指と爪が長い、巣盤を掘ったり、掴み出すのに適している。

オスは、風切羽先端と尾羽に2本の黒い帯がある。虹彩は黒赤色。

メスは、尾羽の帯が細く、虹彩は黄色。

 

淡色型 中間型 暗色型 に区分される。

【その他】


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<ここから鳥の写真>
『ハチクマ(Oriental Honey-Buzzard)』
数年前、NHKのダーウィンが来たの特集でハチクマが2度ほど扱われました。

ハチになぜ襲われないのか?

ということで、クロスズメバチの巣を襲ったツキノワグマが、ぼっこぼこに刺されまくって転げまわる

その一方、本種は、全くハチが寄ってこず、巣盤をクチバシでつまみ上げて、その場で幼虫をつまむ姿の映像が流れました。

その差があまりにも面白くて・・・ツキノワグマが滑稽でした。

 

で、ハチの種類は違いますが、

悠然とミツバチの群れを気にせずにたたずむ姿を私も実際に見ています。

本種がのんびりと、養蜂家の捨てた巣盤に残る幼虫やさなぎを食べる姿。

やはりハチは寄ってきません・・・

 

不思議です。

 

養蜂家の方と懇意にさせていただきまして

養蜂場に許可をいただき、立ち入りさせてもらっての撮影です。

ミツバチは家畜伝染病予防法に準じて管理されています。

腐蛆病(ふそびょう)が指定伝染病となります。

発生蜂群は焼却処分となるので、無断立ち入りなどはご法度ですので

必ず、養蜂家さんから許可を取って観察してください。

 

養蜂場での撮影を中心に、渡りの写真とともにご覧ください。

 

中間型オス


 

暗色型オス

こういった草についていた虫も食べました。

淡色型オス(結構珍しい あまり見ないタイプ)

 

暗色型メス

 

中間型メス

 

淡色型メス


 

 

営巣シーン

ハチの子の栄養価の高さが分かります。

週末ごとに見に行きましたが、あれよあれよと

比較的大型の猛禽が育っていくんです。

メス親

ハチの巣盤ごと巣に持ち帰ります。

ハチ以外にも

ヘビやカエルも持ち込みましたよ。

しっかり猛禽?もやっています。


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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。