チドリ目カモメ科カモメ属
学名 Larus schistisagus
和名 オオセグロカモメ
英名 Slaty-backed Gull
【分布】
大韓民国、中華人民共和国北東部、朝鮮民主主義人民共和国、日本、ロシア南東部に生息。
日本では北海道から東北にかけて周年生息。
本州中部以南には冬鳥として飛来。
日本で繁殖する唯一の大型カモメ。
【生態】
海岸の断崖、岩礁、草地や、最近は都市のビルの屋上やベランダでも営巣。コロニーを形成。
非繁殖期は、河口や干潟、湖沼、河川に生息。
比較的外洋にも出る。
食性は動物食傾向の雑食。魚類、甲殻類、軟体動物、環形動物、昆虫、動物などの死骸、他の鳥が捕まえた獲物の奪取、鳥類の卵やヒナ、小動物も捕食。
【サイズ・形態】
全長55-67㎝ 翼開張132-150㎝。
成鳥夏羽は、頭部、頸部、体下面、尾は白。
背中や翼上面は青みがかった暗灰色。
風切羽は黒、先端には白い斑が入る。
クチバシは太く長い、色は黄色、下クチバシには先端近くに赤い斑が入る。
脚はピンク(肉色)。
冬羽は頭部から頸部にかけて淡褐色の斑紋が入る。
幼鳥は全身が灰褐色。羽縁が淡褐色。初列風切羽は褐色。クチバシは黒。
若鳥は年ごとに羽衣の色彩が変わっていく。3~4年で性成熟。4年で成鳥の羽衣になる。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『オオセグロカモメ(Slaty-backed Gull)』
これで、日本で見られる大型カモメの基本4種のラストです。
右下のイメージのカモメです。
名前に「オオ」と付くのですが、カモメ類は雌雄のサイズが違うので
総じて、本種が「でっかい」=オオセグロという識別感は危険です。
実際は、シロカモメのほうが大きいし、名前の印象ほどのサイズ差を感じません。
やはり、背の色と風切羽の色のパターンなどしっかり見ることが大切ですね。
また、幼鳥や若鳥が曲者です。
とにかく、羽衣の変化が覚えきれない・・・
Juv(幼鳥)、1W(第一回冬羽)、2S(第2回夏羽)、2W(第2回冬羽)・・・と
年齢による羽衣の差もパターンが多くて難しい・・・
カモメマスターになるためには、まずは「オオセグロの幼羽の熟知」が大切なんです。
まだまだ、それには遠く及ばず・・・の私。
そんな私が写真で識別した本種をどうぞご覧ください。
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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。