【日本の野鳥#17-108】オオセグロカモメ(Slaty-backed Gull) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目カモメ科カモメ属

学名 Larus schistisagus

和名 オオセグロカモメ

英名 Slaty-backed Gull

 

【分布】

大韓民国、中華人民共和国北東部、朝鮮民主主義人民共和国、日本、ロシア南東部に生息。

日本では北海道から東北にかけて周年生息。

本州中部以南には冬鳥として飛来。

日本で繁殖する唯一の大型カモメ。

 

【生態】

海岸の断崖、岩礁、草地や、最近は都市のビルの屋上やベランダでも営巣。コロニーを形成。

非繁殖期は、河口や干潟、湖沼、河川に生息。

比較的外洋にも出る。

食性は動物食傾向の雑食。魚類、甲殻類、軟体動物、環形動物、昆虫、動物などの死骸、他の鳥が捕まえた獲物の奪取、鳥類の卵やヒナ、小動物も捕食。

 

【サイズ・形態】

全長55-67㎝ 翼開張132-150㎝。

成鳥夏羽は、頭部、頸部、体下面、尾は白。

背中や翼上面は青みがかった暗灰色。

風切羽は黒、先端には白い斑が入る。

クチバシは太く長い、色は黄色、下クチバシには先端近くに赤い斑が入る。

脚はピンク(肉色)。

 

冬羽は頭部から頸部にかけて淡褐色の斑紋が入る。

 

幼鳥は全身が灰褐色。羽縁が淡褐色。初列風切羽は褐色。クチバシは黒。

若鳥は年ごとに羽衣の色彩が変わっていく。3~4年で性成熟。4年で成鳥の羽衣になる。

 

【その他】

 

 

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<ここから鳥の写真>

『オオセグロカモメ(Slaty-backed Gull)』

これで、日本で見られる大型カモメの基本4種のラストです。

右下のイメージのカモメです。

 

名前に「オオ」と付くのですが、カモメ類は雌雄のサイズが違うので

総じて、本種が「でっかい」=オオセグロという識別感は危険です。

実際は、シロカモメのほうが大きいし、名前の印象ほどのサイズ差を感じません。

 

やはり、背の色と風切羽の色のパターンなどしっかり見ることが大切ですね。

 

また、幼鳥や若鳥が曲者です。

とにかく、羽衣の変化が覚えきれない・・・

Juv(幼鳥)、1W(第一回冬羽)、2S(第2回夏羽)、2W(第2回冬羽)・・・と

年齢による羽衣の差もパターンが多くて難しい・・・

 

カモメマスターになるためには、まずは「オオセグロの幼羽の熟知」が大切なんです。

まだまだ、それには遠く及ばず・・・の私。

 

そんな私が写真で識別した本種をどうぞご覧ください。

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。