【日本の野鳥#17-93】ユリカモメ(Black-headed Gull) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目カモメ科カモメ属

学名  Larus ridibundus

和名 ユリカモメ

英名 Black-headed Gull

 

【分布】

ユーラシア大陸北部やイギリス、アイスランドなどで繁殖。

ヨーロッパ、アフリカ、インド、東南アジア、北アメリカ東海岸で越冬。

日本では冬鳥として、北海道から南西諸島まで広く渡来。

北海道では厳冬期には減る。

一番目にする小型カモメ。

 

 

【生態】

繁殖期では、海洋に頼らず、内陸の湖の島や湿地帯、葦原・草地にて生息。

非繁殖期は、海岸、河川、湖など水辺に生息。

食性は動物食の強い雑食。おもに魚介類・甲殻類を捕食するが、ごみや植物の実や種子も採食。

 

【サイズ・形態】

全長約37-44㎝ 翼開長94-110㎝。

成鳥夏羽は頭部が黒褐色(英名:Black-headed Gull)。

クチバシと脚は赤。

 

冬羽は頭部が白、目の後ろに黒い斑点。

クチバシは橙色で先端が黒、脚も橙色。

 

翼上面は淡灰色。

虹彩は黒。

 

幼羽は、尾羽に黒い斑が入る。翼上面に黒いバンドが入る。

他は冬羽に似る。

 

 

【その他】

類似種:チャガシラカモメ(珍鳥・迷鳥) チャガシラカモメを参照

類似種:ズグロカモメ クチバシが黒で短い(本種は赤で長い)。脚は暗赤色(本種は赤)。

 

東京都の「都の鳥」に指定。

他にも、様々な地自体(焼津市、福岡市、四日市市など)の指定鳥になっている。

 

古典などでは「都鳥」とあらわされるが、「種ミヤコドリ」ではなく、本種を表す。

 

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<ここから鳥の写真>

『ユリカモメ(Black-headed Gull)』

新橋からお台場、有明、豊洲を結ぶ「ゆりかもめ」

これは湾岸の公共交通機関。

ゆえに、都の鳥「ユリカモメ」が由来になってペットネームとして命名されました。

 

小ネタ≫

ちなみに本当の路線名は「東京臨海新交通臨海線」という名前。

「りんかい線」と紛らわしいということで、ペットネームの「ゆりかもめ線」が通称となっています。

 

そんな身近な本種ですが、夏場は見ることが出来ません。

繁殖地に行っているので、秋から春の鳥。

 

そして、姿も、白と赤というイメージのカモメから、黒い頭巾をかぶったカモメへと変貌します。

 

案外、鳥見をしている人以外は、この変化を知らない人も多いと思います。

 

では、そんな変貌が分かるように写真をご紹介します。

 

そうそう、アフリカのザンビアでも見ましたよ~

 

冬羽

アフリカのザンビアの12月にて

 

 

幼鳥

 

夏羽(換羽中も含む)

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。