チドリ目カモメ科カモメ属
学名 Larus saundersi
和名 ズグロカモメ
英名 Saunders's Gull
【分布】
黄海や渤海沿岸で繁殖。
大韓民国や中華人民共和国南東部・台湾・日本・ベトナムで越冬。
日本では、主に九州で越冬、ほかの地域では少数が飛来。
【生態】
大河川の河口域に形成・維持される広大な泥質干潟と塩性湿地で繁殖。
非繁殖期も干潟に生息。
食性は、動物食。おもにカニが主食で、多毛類、軟体動物、ゴカイ、魚類も捕食。
【サイズ・形態】
全長29-31㎝ 翼開張87‐91㎝。
頭部は丸みを帯びる。
上面は淡青灰色。
下面は白。
静止時には風切羽先端が白と黒の縞模様に見える。
クチバシは、ユリカモメに比べて太目で短い、色は黒。
脚は、濃赤色。
夏羽は頭部が黒く頭巾のようになる。
目の周囲はアイリングが出来る、色は白。
冬羽は頭部は白、眼の後方に黒い斑紋。
【その他】
類似種:ユリカモメ
冬羽においては、クチバシが本種は太く短く、黒。ユリカモメは細く長く、赤
夏羽のクチバシは、ユリカモメも黒味が増すが、太さと長さで識別可能。
幼鳥は、本種は黒、ユリカモメは基部がオレンジで先端が黒。
静止時、たたまれた翼の先、風切羽は本種が白黒の縞模様に見える。ユリカモメは黒一色に見える。
世界的希少種であった本種。
1984年のコロニー発見まで繁殖地が不明であった。
その後コロニーが次々見つかり、総生息数が増えていった。
河口域の開発に伴い、本来の繁殖環境が失われつつあるが、エビの養殖場所や干拓地で繁殖の成功に伴い、個体数は斬増しているが、その環境の保全が課題となっている。
現在、養殖業者とは、水の流入を抱卵時期、ヒナの成長に合わせて遅らせることの協定のもとに保全されている。
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<ここから鳥の写真>
『ズグロカモメ(Saunders's Gull)』
東京湾奥では、少数が越冬しています。
三番瀬、谷津干潟などで1-3羽くらいかな?少数を観察できます。
3月上旬から下旬に冬羽が換羽して名前の通り、黒い頭になります。
目の周りが白く、パックマンのように見えて、滑稽なイメージに変貌します。
頭が黒くなると、北帰行の合図。黒くなるとしばらくすると繁殖地に向かいます。
そんな1週ほどの間に、夏羽を撮影したくて3月上旬に渡来するのですが、たまに外しちゃいます(^^;)
早いと、頭は黒が斑だし、遅いといない・・・悩ましいんですよね。
一方、九州有明海や北部の干潟では、多くの個体群が飛来するので、あちこちに飛ぶ姿を見て
初めての時は、感動したのを覚えています。
そんなズグロカモメをご紹介です。
まずは、夏羽
東京湾の個体を。
目がパックマン
九州の個体
斑でした・・・
冬羽
※順番的には、次はヒメカモメとアメリカズグロカモメ続きますが、まだ見たことがないのですスキップします。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。











