【日本の野鳥#17-58】トウネン(Red-necked Stint) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目シギ科オバシギ属

学名 Calidris ruficollis

和名 トウネン

英名 Red-necked Stint

 

【分布】

シベリア北東部やアラスカ北西部のハタンガ川、レナ川、ヤナ川、各河口部などのごく限られたツンドラ地帯で繁殖。

東南アジアからオーストラリア、ニュージーランドにかけての地域で越冬。

日本では、春と秋の渡りの途中で立ち寄る旅鳥として、全国に渡来。

小型シギの最も普通に見ることが出来る種である。

九州以南では越冬する個体もいる。

 

【生態】

繁殖地ではツンドラ地帯の山麓、谷間、丘に生息。

非繁殖期には、海岸、干潟や水田、湿地に生息。

食性は動物食。砂泥地などを動き回って泥の中にいる昆虫、ゴカイ類、小型甲殻類などを捕食。

 

【サイズ・形態】

全長13‐17㎝ 翼開長28‐37㎝。

最も小型のシギの1種。

ゆえに、「今年生まれた」という意味の「トウネン」に由来。

雌雄同色。

成鳥夏羽は顔と胸、背が赤褐色、翼は軸斑が黒、羽先が白、羽縁は赤褐色。

体下面は白。

冬羽は全体的に灰褐色。

 

【その他】

類似種(冬羽):ヨーロッパトウネン・オジロトウネン

ヨーロッパトウネン:脚の色は黒。歩く時に細長い脚を大きく曲げるため、動きが華奢なイメージ

オジロトウネン:脚の色が緑黄色。胸がべったりとした灰色。

 

Jizz(印象)としては、ヨーロッパトウネンは華奢なイメージ。 オジロトウネンはずんぐりのイメージ。

 

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<ここから鳥の写真>

『トウネン(Red-necked Stint)』

小型シギの代表種。

本種の群れを見つけると心が燃えてきます。

そう、他の小型シギの交じりを探すのが楽しいのです。

ヨーロッパトウネン・オジロトウネン・ヒバリシギ・ヘラシギ・・・

ただし、シギの仲間は夏と冬の衣装の差もあり、さらにその衣替えの途中も個体もいたり

大きさも群れでいると、姿勢や方向で異なって見えてきて

そう、「ウォーリーを探せ」の答えのないページが続く中、どこかに答えがあるページがあるのではないか?という無駄骨になることが多い探索になるんです。

でも、それが楽しい(^^)

 

そうなると、シギマニアの入り口に立ったといえると思います。

 

小型シギの「ものさし」であるトウネンをご覧ください。

 

◆繁殖羽(夏羽)

 

同日撮影2枚

衣装替えの個体差が分かります。

◆非繁殖羽(冬羽・移行中)

この個体はヨーロッパトウネン?と悩みました。

ちょっと立ち姿がヨロネンぽくないんですよね~脚が短い。

本格的な夏の衣装まであと一歩

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。