【日本の野鳥#17-56】ミユビシギ(Sanderling) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目シギ科オバシギ属

学名 Calidris alba

和名 ミユビシギ

英名 Sanderling

 

【分布】

ユーラシア大陸や北アメリカの北極圏、グリーンランドで繁殖。

中央アメリカから南アメリカ、アフリカ、東南アジア、オーストラリアなどで越冬。

日本では旅鳥として春秋の渡りの時期に見られるが、本州中部以南の地域では、冬鳥として越冬。

繁殖不参加の幼鳥の一部は、夏季に日本に留まる個体もいる。

 

2亜種に分類

C. a. alba  グリーンランド北部のエレスモア島、クリーンランド北部及び東部、スバールバル諸島、フランツ・ヨシフ諸島、タイミル半島で繁殖。
C. a. rubida シベリア北東部、アラスカ、カナダ北部で繁殖。

 

【生態】

繁殖期はツンドラや岩石の多い平原などに生息。

非繁殖期には、海岸の砂浜や岩場、河口、干潟などに生息。

泥地よりも砂地を好む傾向。

数羽から数十羽の群れで行動していることが多いが、時には数百羽の大群を形成する。

砂浜に波が打ち寄せるたびに、波に追われるように渚線を走り採餌する様は、波逃げの遊びをしているように見える。

食性は動物食傾向の雑食。トビムシ、小型貝類、ゴカイ類を好む、他にも昆虫類などを捕食する。岩場の海藻類や苔類も採食。

繁殖期は6-7月で、地上に営巣し普通4卵を産む。複婚、二重巣卵体制をとっているものが多く、その場合最初の巣では雄が抱卵と育雛を、次の巣では雌が抱卵と育雛を行う。短い極地での繁殖の成功率を上げるための習性。

 

【サイズ・形態】

全長18‐22㎝ 翼開長43㎝。

大部分の個体には後指(第一趾)がない。和名の由来。

雌雄同色。

夏羽は頭と背中、翼、喉から胸までは赤褐色。腹が白。

冬羽は全身灰白色で翼角に黒色班がある。

クチバシと脚は黒。

 

【その他】

類似種(冬羽)

トウネン:サイズが本種よりも小型。クチバシが細い。 

      本種のサイズはハマシギに近い。

 

ハマシギ:クチバシの形状が下にカーブ。本種は直線的で太め。

      本種は背面が灰色一色、ハマシギよりも明るい灰色のため、遠目では白く見える。

 

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<ここから鳥の写真>

『ミユビシギ(Sanderling)』

浜辺で本種の群れに出会えると嬉しくなります。

波際や渚線を走り回り、群れ全体で行ったり来たりする行動を見ていると

和むというか、可愛らしくて笑みが浮かびます。

それだけは写真ではなく、動画で楽しんでもらいたいのですが。

今回は、写真にて。

動画企画を始めたらまた載せておきますね。

 

◆繁殖羽

 

◆非繁殖羽

冬羽移行中

冬羽

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。