チドリ目シギ科オバシギ属
学名 Calidris alba
和名 ミユビシギ
英名 Sanderling
【分布】
ユーラシア大陸や北アメリカの北極圏、グリーンランドで繁殖。
中央アメリカから南アメリカ、アフリカ、東南アジア、オーストラリアなどで越冬。
日本では旅鳥として春秋の渡りの時期に見られるが、本州中部以南の地域では、冬鳥として越冬。
繁殖不参加の幼鳥の一部は、夏季に日本に留まる個体もいる。
2亜種に分類
◆C. a. alba グリーンランド北部のエレスモア島、クリーンランド北部及び東部、スバールバル諸島、フランツ・ヨシフ諸島、タイミル半島で繁殖。
◆C. a. rubida シベリア北東部、アラスカ、カナダ北部で繁殖。
【生態】
繁殖期はツンドラや岩石の多い平原などに生息。
非繁殖期には、海岸の砂浜や岩場、河口、干潟などに生息。
泥地よりも砂地を好む傾向。
数羽から数十羽の群れで行動していることが多いが、時には数百羽の大群を形成する。
砂浜に波が打ち寄せるたびに、波に追われるように渚線を走り採餌する様は、波逃げの遊びをしているように見える。
食性は動物食傾向の雑食。トビムシ、小型貝類、ゴカイ類を好む、他にも昆虫類などを捕食する。岩場の海藻類や苔類も採食。
繁殖期は6-7月で、地上に営巣し普通4卵を産む。複婚、二重巣卵体制をとっているものが多く、その場合最初の巣では雄が抱卵と育雛を、次の巣では雌が抱卵と育雛を行う。短い極地での繁殖の成功率を上げるための習性。
【サイズ・形態】
全長18‐22㎝ 翼開長43㎝。
大部分の個体には後指(第一趾)がない。和名の由来。
雌雄同色。
夏羽は頭と背中、翼、喉から胸までは赤褐色。腹が白。
冬羽は全身灰白色で翼角に黒色班がある。
クチバシと脚は黒。
【その他】
類似種(冬羽)
トウネン:サイズが本種よりも小型。クチバシが細い。
本種のサイズはハマシギに近い。
ハマシギ:クチバシの形状が下にカーブ。本種は直線的で太め。
本種は背面が灰色一色、ハマシギよりも明るい灰色のため、遠目では白く見える。
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<ここから鳥の写真>
『ミユビシギ(Sanderling)』
浜辺で本種の群れに出会えると嬉しくなります。
波際や渚線を走り回り、群れ全体で行ったり来たりする行動を見ていると
和むというか、可愛らしくて笑みが浮かびます。
それだけは写真ではなく、動画で楽しんでもらいたいのですが。
今回は、写真にて。
動画企画を始めたらまた載せておきますね。
◆繁殖羽
◆非繁殖羽
冬羽移行中
冬羽
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。