【日本の野鳥#17-55】コオバシギ(Red Knot) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目シギ科オバシギ属

学名 Calidris canutus

和名 コオバシギ

英名 Red Knot

 

【分布】

シベリア北部、北アメリカ北部、グリーンランド北部で繁殖。

西ヨーロッパ、アフリカ、中南米、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランドなどで越冬。

日本では、旅鳥として春と秋の渡りの時に全国各地に渡来するが数は多くない、秋は幼鳥が大半。

 

6亜種に分類

C. c. roselaari – (最大亜種)
C. c. rufa
C. c. canutus 
C. c. islandica 
C. c. rogersi  日本へ飛来の亜種(シベリア北東部のチュグチ半島で繁殖。豪州/NZで越冬。)
C. c. piersmai – (最小亜種)

 

【生態】

繁殖期は、ツンドラ地帯に生息。

非繁殖期は、干潟、水田、河口、海岸等に生息。

食性は動物食傾向の雑食。砂泥地で、甲殻類、ゴカイ、昆虫類などを捕食。種子なども採食。

 

 

【サイズ・形態】

全長23‐26㎝ 翼開長47‐53㎝。

雌雄同色。

オバシギより一回り小さい。

夏羽は頭部から腹までが赤褐色。背は濃い茶褐色。

下腹部と下尾筒は白。

腰は白地に褐色の斑があるため、灰色に見える。

クチバシは黒、やや短め。

 

冬羽は、体の上面が灰褐色になる。

 

【その他】

類似種:オバシギ(非繁殖羽)

サイズが大きく、クチバシの長さも長い。

 

繁殖羽は間違いようがない。

 

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<ここから鳥の写真>

『コオバシギ(Red Knot)』

オバシギよりも極地の広範囲で繁殖するが、それぞれ局地的。

それぞれの地域が温暖化の影響を受けて、調査によると

本種のサイズが小型化しているようで、越冬地での生存率が落ちて

総数の減少の傾向が著しくなっているなんです。

 

本種に限らず、ある一定の緯度より高い位置で繁殖するシギが減少傾向にあるのも

ツンドラや永久凍土の気候変動による環境変化が心配です。

 

実は、本種の春の渡りの素敵な「赤さび色」の個体をデジタルで撮影していないんですよね。

過去のブログをひっくり返して見ても見つからないのですが、自分では撮影した記憶はある・・・

う~~ん、ミユビシギのガリ夏羽の印象と被っているかな?

 

次のシーズンでは是非ともそんな素敵な色の個体に会いたいものです。

 

追加(2022.4.22撮影)

夏羽

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。