チドリ目シギ科キョウジョシギ属
学名 Arenaria interpres
和名 キョウジョシギ
英名 Ruddy Turnstone
【分布】
ユーラシア大陸北部、北アメリカ北部のツンドラ地帯で繁殖。
中東、南アジア、東南アジア、オセアニア地域、アフリカ、南アメリカなどに渡り越冬。
日本では、旅鳥として春と秋の渡りの時に多数飛来。
南西諸島では越冬個体もいる。
2亜種に分類される
◆A. i. interpres
カナダ北東部、クリーンランド、欧州北部、シベリア北部、西アラスカで繁殖。
西・南部ヨーロッパ、アフリカ、南アジア、東南アジア、オーストラリア、太平洋諸島、アメリカ西部、
メキシコ西部で越冬。
◆A. i. morinella
アラスカ北東部、カナダ北部で繁殖。
アメリカ南部~南アメリカで越冬。
【生態】
繁殖期はツンドラ地帯に生息。
非繁殖期は干潟、岩礁、水田などに生息。
少数の群れで行動していることが多い。
短くて丈夫なくちばしは、水辺の小石や海藻、木片などをひっくり返しながら餌を探す時に役立つ。
小生は動物食、小さな昆虫やゴカイ、甲殻類などを捕食、動物の死骸や生ゴミも食べる。
ひっくり返す習性が英名の「Turn Stone」の由来。
【サイズ・形態】
全長22-24㎝ 翼開長50–57㎝。
シギらしくないシギ・・・脚は短く、クチバシも太く短い、体形もずんぐり、羽衣も三毛猫様。
夏羽では背中側が茶色と黒のまだら模様、頭に白い部分が現れる。
下面は白、胸と顔に黒い模様がある。
冬羽は頭と背中が茶色で、鱗のような模様になる。
クチバシは黒。
脚は橙色。
【その他】
京の女性のような着物をまとっているということで「京女シギ」が命名の由来とされる。
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<ここから鳥の写真>
『キョウジョシギ(Ruddy Turnstone)』
一般的に見ることが出来るシギの中では類似種がいないシギ。
それだけ特徴的なシギです。
色合いはまるで三毛猫。
短くて太いクチバシは泥の塊や貝殻や海藻を下から放り投げるように動かして餌を探します。
そんな動きも特徴的です。
シギの仲間が複数種集まる場所では、本種のような餌の探し方、長く曲がったクチバシでカニの穴を丹念に探る種、上に沿ったクチバシで石やどこの塊や海藻の隙間を探る種、水際を細く小さめなクチバシで水をこしとるような種など・・・見ていて飽きません。
シギは苦手という方は、識別を楽しむ前に、そんな動きを楽しんで見られてはいかがですか?
そのうちに、なんとなく分かってきちゃいますよ(^^)
泥の塊チェック中
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。