【日本の野鳥#17-51】イソシギ(Common Sandpiper) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目シギ科イソシギ属

学名 Actitis hypoleucos

和名 イソシギ

英名 Common Sandpiper

 

【分布】

ユーラシア大陸の温帯域、亜寒帯域で繁殖。

アフリカ大陸やオーストラリア大陸、ユーラシア大陸南部などへ南下し越冬。

日本では九州以北では留鳥、本州中部地方以北では越冬のため南下する夏鳥。

 

【生態】

河川や湖沼の周辺、田んぼ、蓮田などに生息。淡水域を好む。

干潟や海岸でも見られると図難などに記載があるが、あまり見る機会は多くない。

静止時や歩行時には尾羽を頻繁に上下させる。

短距離移動の飛翔時には翼を下げたまま先端を振るわせて滑空するような飛翔を行う。

危険を感じて逃げ飛ぶ際にピューイ、リュイリュイリュイと大きな声で鳴く。

食性は動物食で、主に昆虫、ほかにも甲殻類、軟体動物などを捕食。

繁殖期には縄張りを形成。追いかけ合いを見ることがある。

水辺の植物の根元などに浅い窪みを掘り枯草などを敷き営巣。

 

【サイズ・形態】

全長20㎝ 翼開張38-41㎝。

上面は灰褐色、羽毛の軸に沿った斑紋(軸斑)は黒。

下面は白、胸部側面から羽角にかけて白い部分が切れこむ(ここが識別ポイント)。

顔から胸部にかけて灰褐色の斑紋がある。

眉斑は白。 クチバシ基部から眼を通り後頭部へ続く暗色の過眼線が入る。

風切羽上面には白い斑紋が入り、飛翔時にはその翼帯が見える。
クチバシは暗褐色。

脚は短く、黄緑色や黄褐色。

 

【その他】

類似種:クサシギ

クサシギのほうが大きい。

尾羽・上尾筒は大部分が白く、遠くからでも目立つ。

翼の上面に白い翼帯がない。

肩の位置に白い食い込みが入らない。

 

1965年のアメリカ映画で「いそしぎ」があります。(平仮名です)

ヒロイン(エリザベス・テイラー)が本種の幼鳥を拾い助けて旅立っていくというエピソードから映画のタイトルに。

 

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<ここから鳥の写真>

『イソシギ(Common Sandpiper)』

英名にもあるように、Common 、そう普通のシギです。

信州でも夏場を中心に見ることが出来ます。

ちょっとした川や水路にもいるので、多くの方が目にしているはずです。

ランドセルの紐のように肩に食い込むような白が特徴。

そして、ピコピコ上下に尾を動かすしぐさがチャーミング。

 

信州でも繁殖している貴重なシギですが、巣はなかなか発見できません・・・探していない(^^;)

 

ヤマセミやカワセミをブラインドで待っていると、枝に乗って歌う姿を見ることがあります。

なかなか素敵な声なんですよ。

「チーリーリーリー」と細く短い声で囀ります。

↓この子は幼鳥かな???

※順番的には、次はアメリカイソシギですが、エクアドルで見たのですが、撮影時に飛ばれてしまい。まだ未撮影なので、スキップします。

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。