【日本の野鳥#17-48】キアシシギ(Grey-tailed Tattler) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目シギ科キアシシギ属

学名 Tringa brevipes

和名 キアシシギ

英名 Grey-tailed Tattler

 

【分布】

シベリア北東部やカムチャツカ半島などで繁殖。

東南アジア、ニューギニア、オーストラリアで越冬。

日本では旅鳥として、春は4月から5月、秋は7月下旬10月ごろに飛来。

九州や南西諸島では、一部が越冬。

 

【生態】

繁殖期は樹木の疎らな草原や川原、小石混じりのツンドラ地帯に生息。

非繁殖期は砂浜や干潟、磯、水田などに生息。群れで生活していることが多い。

食性は動物食、水深の浅い場所を歩きながら、カニや昆虫類などを捕食。

 

【サイズ・形態】

全長25㎝ 翼開長55㎝。

雌雄同色。

成鳥夏羽は、体の上面が灰褐色で眉斑、頬、体の下面は白。

顔から頸部にかけて灰褐色の縦斑がある。

脇から胸にかけては横斑がある。

成鳥冬羽は、体の下面が淡い灰褐色になり、体の下面の斑は不鮮明になる。
クチバシは黒、基部は灰色がかった黄色。
脚は黄色、他のシギに比べて短め。

声は、ピュイピュイと澄んだ声、飛びながらピュイー

 

【その他】

Jizzとしては、特徴がないのが特徴。

脚が短めのシギで横長の長方形スタイル。

 

 

類似種:「メリケンキアシシギ」

夏羽では、下面全体に波形の横斑がある。

全体的に黒っぽく、のっぺり。

上嘴の鼻孔の溝がキアシシギより長い。

鳴き声は、チュウシャクシギのように「ピッピッピッ・・・」と連続音。

岩場に多い(が、キアシシギも岩場にもいるので要注意)

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<ここから鳥の写真>

『キアシシギ(Grey-tailed Tattler)』

磯にも、海辺にも、テトラにも、干潟にも、田んぼでも・・・と見る機会も多く、「ものさし」になるシギです。

さらに全国広く見ることが出来ます。

信州では珍鳥ですがね(^^;)

 

特徴がないのが「特徴」なので

クチバシもまっすぐな本種をものさしにして、クチバシが反っている

色味も体全体が灰褐色でのっぺりした感じな本種よりも、青味がある

脚の長さも、本種より長くて細く見える

 

そんな「ものさし」としてほかの種と比較して、他種も覚えていったり、フィールドでのJizz感覚磨きに使ったりと、非常に大切な種なんです。

 

そんなある意味「特徴的」なキアシシギをどうぞご覧ください。

チュウシャクシギとの大きさ比較

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。