チドリ目シギ科クサシギ属
学名 Tringa guttifer
和名 カラフトアオアシシギ
英名 Nordmann's Greenshank
【分布】
オホーツク海沿岸の一部およびサハリン島で繁殖。
主な中継地は中国沿岸部。
インドやバングラデシュ、マレー半島へ南下し越冬。
日本では主に秋季に渡りの途中でまれに旅鳥として飛来。
【生態】
塩性湿原や干潟に生息。
食性は動物食で、魚類、甲殻類、ゴカイなどを捕食。
カラマツの樹上に草や木の枝を組み合わせて営巣。
【サイズ・形態】
成鳥夏羽は全体に黒っぽく、頭部から胸、前方腹部にかけて大きく荒い暗色斑が入る。
英名の別名が「Spotted Greenshank」なのも、この斑が由来と思われる。
背面は黒褐色、肩羽・雨覆の軸班も黒く、羽縁に白いパッチ模様。
冬羽は、全体的にべったとした灰色の印象。
頭部から頸部後ろは淡灰色、肩羽・雨覆は三列風切は灰褐色で淡褐色の縦縞が入る。
頭部は大きく、相対的に眼は小さい。
上下のクチバシは基部から中央にかけて淡色で緑灰色味があり、先端部は黒色。夏羽は全体的に黒っぽくなる。形状は基部が太く、ゆるく上に反っている。
上背~腰~上尾筒まで白色で斑がない。腹~下尾筒も白色で斑がない。
アオアシシギと異なり翼下面は斑がなく下雨覆は白色。
脚は、特に脛部が短く、色は黄緑色。
外趾側・内趾側の全てに趾に沿ってみずかきがある。
【その他】
類似種「アオアシシギ」
アオアシシギと比べて、脚(脛)が短く、クチバシの基部が太め、翼下面・上尾筒が白。全ての肢の間に水かきがある。
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<ここから鳥の写真>
『カラフトアオアシシギ(Nordmann's Greenshank)』
後にも先にも、まだ一度しか見たことがないシギです。
どうも、有明海では、何度か秋に行っていますが、縁がなくて・・・昨日はいた、翌週は出たとか・・・
ま、そのうち見れるでしょう。
ですが、世界的に数が少ない鳥、シギの仲間では、ヘラシギと同様に絶滅の心配のある種であるので、早いところ再会しておきたい鳥であることは間違いありません。
樹上で枝を組んで営巣するという珍しい習性のシギです。
沿岸地域の森林伐採や開発の影響も大きいと思われます。
渡りのルートでのかずみ網での乱獲の犠牲も心配です。
そんな本種をまだ、シギにあまり興味を持っていない2008年、偶然出かけて行った三番瀬に鳥屋さんが大勢・・・なんだ?
と思いながらも、ネットの上に変わった鳥。
ですが、人混み以外のシギチがご機嫌に撮れていたので、そこを放置して、人が帰り始めたころに行ってみたら・・・ なんじゃこりゃ~~
後悔・・・
記憶では、干潟が出てきて、潮干狩りの人に飛ばされちゃって・・・超短時間しか撮影出来ず・・・
そんな思い出出なんです。
今思うとつくずくもったいないな~
全部デジスコ時代の写真です。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。