【日本の野鳥#17-40】アカアシシギ(Common Redshank) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目シギ科クサシギ属

学名 Tringa totanus

和名 アカアシシギ

英名 Common Redshank

 

【分布】

ユーラシア大陸の温帯域、亜寒帯域で繁殖。

日本でも北海道東部(野付半島や尾岱沼、風蓮湖等)では少数繁殖。

日本では亜種アカアシシギが渡りの途中に飛来。

九州以南では一部は越冬。

 

6亜種に分類される。

T. t. robusta アイスランドで繁殖。イギリス、西ヨーロッパで越冬。
T. t. totanus  ヨーロッパ西部・北部からシベリア西部で繁殖。アフリカ、インド、インドネシアで越冬。 
T. t. ussuriensis  シベリア南部、モンゴル、東アジアで繁殖。アフリカ、インド、東南アジアで越冬。 
T. t. terrignotae 亜種アカアシシギ。 モンゴル南部、中国西部で繁殖。東アジア、東南アジアで越冬。日本で確認できる亜種。 
T. t. crag  中国中国北西部で繁殖。東アジア東南アジアで越冬。 
T. t. eurhina  タジキスタン、インド北部、チベットで繁殖。インド、マレー半島で越冬。 

 

【生態】

湖や海岸等の周囲にある湿った草原や干潟等に生息。

冬季は単独もしくは小規模な群れを形成し生活。

食性は動物食で、環形動物、貝類、甲殻類、昆虫類等を採食。

 

 

【サイズ・形態】

全長27.5㎝ 翼開長59‐66㎝。

雌雄同色。

頭部からの体の上面が灰褐色で、黒い縦斑が密に入る。喉からの体下面は、白地に黒い縦縞が密に入り、脇には黒い横斑がある。飛翔時は次列風切が白く見える。眼先は白く、眼の周囲に白い輪模様(アイリング)がある。脚は鮮やかな朱色。

冬羽は頭部からの体の上面が淡い灰褐色で、夏羽に比べて斑紋が粗い。脚は橙朱色。

 

腰は白。

クチバシは直線的。上下の基部が赤く、先端部は黒。

 

【その他】

冬羽はツルシギに似るが
ツルシギは「下」クチバシの基部が赤。
本種は「上下」クチバシの基部が赤。

本種のJizz(印象)とすると、ツルシギよりスマートさやエレガントさが欠けるように感じる。
 

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<ここから鳥の写真>

『アカアシシギ(Common Redshank)』

Jizzでは、ツルシギとの比較で失礼な表現になりましたが、

相手が悪いだけで、本種もシギらしいシギで、非常にBeautifulです。

 

非繁殖羽は、ツルシギに似ますが、繁殖羽は大きく異なります。

黒っぽくなるという点では、同じですがね(^^)

 

まだ、繁殖地の北海道(道東)で出会ったことがないのです・・・

一度でいいのでと願っていますが、いまだ叶わずです。

 

シンガポールでは集団で越冬している姿を見ることが出来ました。

そんな姿も含めてどうぞご覧ください。

 

繁殖羽

非繁殖羽

奥はアオアシシギ

アカアシシギの集団越冬地(シンガポール)

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。