チドリ目シギ科クサシギ属
学名 Tringa totanus
和名 アカアシシギ
英名 Common Redshank
【分布】
ユーラシア大陸の温帯域、亜寒帯域で繁殖。
日本でも北海道東部(野付半島や尾岱沼、風蓮湖等)では少数繁殖。
日本では亜種アカアシシギが渡りの途中に飛来。
九州以南では一部は越冬。
6亜種に分類される。
◆T. t. robusta アイスランドで繁殖。イギリス、西ヨーロッパで越冬。
◆T. t. totanus ヨーロッパ西部・北部からシベリア西部で繁殖。アフリカ、インド、インドネシアで越冬。
◆T. t. ussuriensis シベリア南部、モンゴル、東アジアで繁殖。アフリカ、インド、東南アジアで越冬。
◆T. t. terrignotae 亜種アカアシシギ。 モンゴル南部、中国西部で繁殖。東アジア、東南アジアで越冬。日本で確認できる亜種。
◆T. t. crag 中国中国北西部で繁殖。東アジア東南アジアで越冬。
◆T. t. eurhina タジキスタン、インド北部、チベットで繁殖。インド、マレー半島で越冬。
【生態】
湖や海岸等の周囲にある湿った草原や干潟等に生息。
冬季は単独もしくは小規模な群れを形成し生活。
食性は動物食で、環形動物、貝類、甲殻類、昆虫類等を採食。
【サイズ・形態】
全長27.5㎝ 翼開長59‐66㎝。
雌雄同色。
頭部からの体の上面が灰褐色で、黒い縦斑が密に入る。喉からの体下面は、白地に黒い縦縞が密に入り、脇には黒い横斑がある。飛翔時は次列風切が白く見える。眼先は白く、眼の周囲に白い輪模様(アイリング)がある。脚は鮮やかな朱色。
冬羽は頭部からの体の上面が淡い灰褐色で、夏羽に比べて斑紋が粗い。脚は橙朱色。
腰は白。
クチバシは直線的。上下の基部が赤く、先端部は黒。
【その他】
冬羽はツルシギに似るが
ツルシギは「下」クチバシの基部が赤。
本種は「上下」クチバシの基部が赤。
本種のJizz(印象)とすると、ツルシギよりスマートさやエレガントさが欠けるように感じる。
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<ここから鳥の写真>
『アカアシシギ(Common Redshank)』
Jizzでは、ツルシギとの比較で失礼な表現になりましたが、
相手が悪いだけで、本種もシギらしいシギで、非常にBeautifulです。
非繁殖羽は、ツルシギに似ますが、繁殖羽は大きく異なります。
黒っぽくなるという点では、同じですがね(^^)
まだ、繁殖地の北海道(道東)で出会ったことがないのです・・・
一度でいいのでと願っていますが、いまだ叶わずです。
シンガポールでは集団で越冬している姿を見ることが出来ました。
そんな姿も含めてどうぞご覧ください。
繁殖羽
非繁殖羽
奥はアオアシシギ
アカアシシギの集団越冬地(シンガポール)
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。