【日本の野鳥#17-39】ツルシギ(Spotted Redshank) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目シギ科クサシギ属

学名 Tringa erythropus

和名 ツルシギ

英名 Spotted Redshank

 

【分布】

ユーラシア大陸の寒帯や北極圏で繁殖。

中近東、インド、東南アジア、アフリカ大陸中部、地中海沿岸に渡って越冬。

日本には、旅鳥として春と秋の渡りの時期に全国的に渡来。

秋よりも春の渡りの方が渡来数は多い。

まれに越冬する個体もいる。

 

【生態】

繁殖期は湿地、湖沼の周辺、樹木の少ない荒れ地などに生息。

非繁殖期には、水田、湿地、河口など淡水域を好むが、干潟や海岸にもいる。

少数の群れで飛来。

食性は動物食で、昆虫類や甲殻類、貝類、小型の魚類を捕食。

脚が長いので、深いところでの採餌に適している。時には泳いで採餌。

 

【サイズ・形態】

全長30㎝ 翼開長61‐67㎝。

成鳥繁殖羽(夏羽)は頭部から頸部、胸、下腹部は黒(艶のない)。

上面は黒に羽縁に白い斑が混じる。

背中央から腰は白。

アイリングは白。

成鳥非繁殖羽(冬羽)は全身灰褐色で、上面に細かい黒褐色斑。

 

脚は長く、夏羽は黒、冬羽は赤。

 

クチバシは細く長い、色は黒、「下」クチバシの基部は赤。

冬羽では色がやや淡くなる。

 

【その他】

冬羽はアカアシシギに似るが

アカアシシギは「上下」クチバシの基部が赤。

 

本種のJizzとすると、クチバシや脚が長く、エレガントに感じる。

 

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<ここから鳥の写真>

『ツルシギ(Spotted Redshank)』

本種の英名のRed Shankの意味は「赤い脚」。

Spotted は「斑紋のある」ですので、冬羽の特徴が英名になっています。

 

和名は、脚が長く、クチバシのも細く長いので、ツルの様相なので「ツルシギ」

 

夏の衣装はタキシードのようです。

艶の消されたすすけた感じの漆黒の色合いが渋いんですよね。

こんな色合いのシギは他にいないので、夏羽は識別で迷うことはありません。

 

ただ、漆黒の衣装は、繁殖期の後半になればなるほど深く濃くなるので

繁殖地への飛来のタイミング次第では、まだ黒くなりきれない斑な状態の個体も多いのも事実。

 

シギが好きな鳥屋さんならば、この漆黒のボディーを見たいと思うのもわかります。

 

繁殖羽(夏羽)

美しい墨色ですよね

タキシード軍団(^^)

非繁殖羽(冬羽)

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。