【日本の野鳥#17-37】ダイシャクシギ(Eurasian Curlew) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目シギ科ダイシャクシギ属

学名 Numenius arquata

和名 ダイシャクシギ

英名 Eurasian Curlew

 

【分布】

北欧から中央アジアにかけての内陸部で繁殖。

西欧からアフリカ、中東、インド、東南アジアの沿岸部で越冬。

日本では、主に春と秋の渡りの途中で立ち寄る(旅鳥)が、一部の個体はそのまま越冬(冬鳥)。

 

【生態】

繁殖地では湿性草原、乾いた草原、牧草地、農耕地、藪や灌木が散在する草原に生息。

越冬地や中継地では、河口や海辺の干潟に生息。

数羽から数十羽の群れで渡来。

食性は動物食、長い嘴を利用してカニやゴカイ、二枚貝、昆虫等を捕食。

 

【サイズ・形態】

全長 50~60㎝  翼開長 80~100㎝。

ホウロクシギと並び、日本に飛来するシギで最大級。

雌雄同色。

上面は淡褐色で、頭頂から背、肩羽、雨覆に暗褐色の細かい斑が混じる。

雨覆の羽縁は淡黄褐色の小斑。

顔~頸部~胸も地色は淡褐色に暗褐色の細かい斑が混じる。

腹と下尾筒は白色。

飛翔時に確認できる腰は白で背までくいこむ。

翼下面は白。

クチバシは長い、頭部の3倍以上の長さで、大きく下にカーブする。基部はピンク(肉色)で先端部は黒。

脚は長く、緑灰色。

 

【その他】

類似種

ホウロクシギとは酷似する。

          ダイシャクシギ   ホウロクシギ

腹部/下尾筒     白       淡褐色に斑

腰             白        淡褐色に斑

翼下面                白       淡褐色に斑

 

Jizz(印象)としては、ダイシャクシギは白っぽい印象 ホウロクシギは茶色い印象。

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<ここから鳥の写真>

『ダイシャクシギ(Eurasian Curlew)』

シギの中で一番好きな種が本種です。

シギの進化の究極に感じることがその理由です。

ボディサイズ

クチバシの形状および大きさ

色合い

 

干潟でカニを食べるための進化の極み

 

そんな魅力的なフォルムを堪能ください。

 

翼の下面が白い

右がダイシャクシギ:翼下面、腰が白い

左がホウロクシギ:腰が茶色

チュウシャクシギの群れの中のダイシャクシギ

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。