【日本の野鳥#17-22】アオシギ(Solitary Snipe) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目シギ科タシギ属

学名 Gallinago solitaria

和名 アオシギ

英名 Solitary Snipe

 

【分布】

シベリア東部および中部、サハリン、ヒマラヤ北部で繁殖。

インドやパキスタン、中国南部などに渡り越冬。

日本では冬鳥として北海道から沖縄まで全国に渡来するが、数は多くない。

 

【生態】

山沿いの渓流沿いや林に囲まれた水田、山間部の湿地などに生息。

山間部の三面張りの水路などにも多い。

移動時、採餌時には脚を伸縮させて身体全体を上下させる。

食性は、水中に長い嘴を差し込んで昆虫類、軟体動物などを採食。

警戒心が強く、水辺の脇の林の中に逃げ込むとしばらく出てこないことが多い。

 

【サイズ・形態】

全長約30㎝ 翼開長は約55㎝。

雌雄同色。

体の上面は褐色で他のジシギ類と模様が似ているが、顔や体の下面の白色部分が薄い青灰色。

赤褐色と青灰色の混じる独特の模様。頭央線や頬線は白っぽく、境界が不鮮明。

背面は肩羽の模様に白いストライプ状の筋が目立つ。

尾羽の先端が赤橙色。

クチバシは細く長く、肉色で先端部は黒。
 

【その他】

非常に数が少ないといわれているが、ヤマシギ同様、人の目に触れる機会が少ないため観察例が増えないことが要因と思われる。

生息環境を絞り込んで探すと、案外見つかるケースもあるので、人知れず、相当数は生息していると思われる。

 

ほかのジシギとは生息環境的に、混同することは少ない。

 

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<ここから鳥の写真>

『アオシギ(Solitary Snipe)』

本種の「アオ」は、ほかのジシギ(タシギ・オオジシギ・チュウジシギ・ハリオシギ)に比べて

青灰色な体色ということで、「アオ」と名がついたといわれています。

 

日本人の「アオ」は青、藍色、群青色などのいわゆる「青」系だけではなく、灰色、黄緑、緑も「アオ」として認識していることが鳥の名前からうかがうことが出来ます。

アオサギ=青灰色の体色

アオバト=緑色の体色

アオアシシギ=繁殖期の浅葱色の脚の色

アオショウビン=金属光沢の青

アオゲラ=緑色の体色

アオジ=黄緑の体色

 

本種のこの色合いに

「アオ」を感じていただけるでしょうか???

クチバシの先端部は結構柔らかいんです。

真後ろからの写真です。

この目の位置から、「視野が広い」ことが分かりますよね。

草食動物並みの視野と思われます。

北海道にて

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。