チドリ目チドリ科コシギ属
学名 Lymnocryptes minimus
和名 コシギ
英名 Jack Snipe
【分布】
ユーラシア大陸北部で繁殖。
アフリカやインド、東南アジアなどで越冬。
日本においては、冬鳥、旅鳥として飛来するが、発見例が少なく、飛来数などは不明。
【生態】
湿地、水田、ハス田、水路など下草のある浅い水辺、草地に生息。
繁殖地では、ディスプレイフライトを行う。
警戒すると硬直して動かない=発見の難易度が高い理由。
ゆえに飛来数、習性など詳細が不明。
【サイズ・形態】
全長19㎝ 翼開長40㎝。
雌雄同色。
体上面は褐色。背面は紫(青)の金属光沢のある黒。
そこに肩羽の羽縁で体の左右2本の淡褐色のストライプが明瞭に入る。
眉線はクリーム色。目の上あたりから黒い羽毛で二つに分かれる(黒い部分が眉毛に見える)。
クチバシはタシギよりも短く、基部が太い。
尾羽は12枚(屋外識別は難しい)で先が尖る。
採餌時は脚を屈伸させて上下に動く。
1属1種のシギ。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『コシギ(Jack Snipe)』
ジシギ好きなBirder憧れの1種。
1属1種なので、ジシギをどうとらえるのか?
ですが、ここではジシギをタシギ属とコシギ属とします。
ジシギの中で一番小さいのが本種。
非常に探し出すのが難しいシギです。
しかも、警戒するとフリーズする習性。
かくれんぼの名人、シギの忍者。
噂は聞けども会えずにいた1種です。
ここから「ある日」の日記的に。
鳥友のFCさんとその息子さんと一緒に鳥見に向かいました。
その地で、また別の鳥友と出会い、ちょっと近況報告と情報交換。
するとびっくり写真を見せられまして・・・
なんと、砂地に本種がポツンと全身丸見えで撮影されたものでした。
「え?タシギでしょ・・・」と思って覗き込むと「本物や‼」
その日、狙いの鳥2種のうち1種をそこそこ撮影していて、もう1種はどうも抜けたようだったので
次は何を探そうか?と思っていたところでしたので、その日の残り時間は暗くなるまで、地吹雪の中、何度も河川敷の土手を往復して探しました。
結果は見つからず・・・雪で高速道路が止まるのが怖かったので、夜の暗策をせずに帰宅。
その10日後の木曜日、なんと本種が再発見された‼
ということで、速攻突撃決断。
週末使って、同じメンバーに加えて、昼に連絡して遠方から新幹線で大阪にやってきた鳥友と深夜に合流して4人で「いざコシギ」と勢い出かけました。
道中、きっと今日見つかったといっても、明日出る可能性は低いだろうね。
玉砕は覚悟‼
そんな遠征でした。
興奮気味に現地到着。
土手に車を止めて、仮眠しながら明るくなるのを待ちました。
日の出直後から張り切って葦原の湿地を舐めるように探します。
出ると思われるポイントが50m先
そしてこのミニサイズ。
さらに、夜行性。
どこで寝るか?は時の運。
寝ぼけて?日中でも何度か歩き回るはず・・・
それに期待して、朝から「全集中」
すすきの倒れ方ひとつでも、死角が出来るサイズ感の本種。
ちょうど寝ている場所の真正面の人が発見。
その真後ろに立てたので、スポットのように抜けた窓から全身を確認することが出来ました。
その後、寝ぼけて?移動して、背中からの撮影も成功。
出会えただけでも幸運と思っていたので
遠い上に小さな本種を撮影できて興奮。
家路についても、翌日も興奮が冷めなかった思い出です。
そんな本種の写真を、どうぞご覧ください。
同じような写真を3500枚も撮ってしまった(^^;)
環境写真を撮っておこうと切った写真の中に
見返ししたら写っていました。
(そう言うとかっこよい表現ですが、本当は前の人が撮影していてもどこで寝ているのか?分からなくて環境写真にもなるしと思って端から撮影・・・その一枚目)
どこにいるか分かりますか?
ここです。
右上の角・・・寝ています。
このポイントにタシギ登場‼
正直焦りました‼
ファインダーを覗かせてもらってやっと分かって、少し角度を変えて撮影
トビが上を通過すると
フリーズ・・・
この場所で発見に8時半から10時半まで寝ては起きを繰り返して、ようやくちょっと移動
また昼までかくれんぼ
ここで休息。
昼過ぎくらいまでここにいて移動したそうです・・・ご飯食べに行ってしまって戻ったら行方不明で日没
どこにいるかわかりますか?
ここです。
小さな忍者をようやく撮影できた興奮で1週間ほど写真整理を楽しみました。
これがBestShot‼
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。