アマツバメ目アマツバメ科アマツバメ属
学名 Apus pacificus
和名 アマツバメ
英名 Pacific Swift
【分布】
夏季に中華人民共和国、朝鮮半島、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、日本、ロシア南東部・北東部、カムチャッカ半島、ヒマラヤ山脈で繁殖。
冬季は東南アジアやオセアニアで越冬。
2亜種に分類される。
◆基亜種アマツバメ
Apus pacificus pacificus
シベリアからカムチャツカ半島、中華人共和国北部、日本で繁殖。
Apus pacificus kanoi
チベット南東部から中華人民共和国東部にかけて、台湾で繁殖。
【生態】
高山帯や海岸の断崖などに生息する。
渡りの際には平地や市街地でも見られる。
がん壁等にしがみ付いてぶら下がるように止まる。
地面に降りると、脚で歩いたり羽ばたいて飛び立つことが出来ない。
食性は動物食で、昆虫類を捕食。
交尾や睡眠を飛びながら行なう。
【サイズ・形態】
全長19-20cm 翼開張43cm。
先端が尖るブーメランのような翼の形状。
翼に対して、初列風切羽が占める割合が大きく、次列風切羽が占める割合が小さい。
初列風切羽は飛行において推進力を発生させ、次列風切羽は揚力を発生させる。
尾羽は「V」字状の切れ込みが入る。
全身は黒や黒褐色で覆われる。
下面には白い横縞。
喉と腰は白。英名(white-rumped=白い腰)の由来。
足の指(趾)が全て前方を向く皆前趾足である。
このため、アマツバメの仲間は木の枝などに止まることができない。
岩などの壁面に爪でぶら下がるようにして止まる。
【その他】
形状が、ツバメに似ているので、アマツバメと名前がついていますが、
ツバメは「スズメ目」
一方のアマツバメは「アマツバメ目」・・・スズメ目とは遠縁です。
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<ここから鳥の写真>
『アマツバメ(Pacific Swift)』
アマツバメの仲間は、地面に降りることをしません。
一日の大半を飛んでいます。
青い空を舞う本種の姿を見ると、気持ちも爽快になります。
ですが、高速で飛ぶので、近くを飛ばれると、私の腕では追い切れません・・・
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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。