【日本の野鳥#16-02】ハリオアマツバメ(White-throated Needletail) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

アマツバメ目アマツバメ科ハリオアマツバメ属

学名 Hirundapus caudacutus

和名 ハリオアマツバメ

英名 White-throated Needletail

 

【分布】

夏季にユーラシア大陸東部で繁殖し、冬季になるとオーストラリアやパプアニューギニアへ南下し越冬。

中華人民共和国南部やヒマラヤ山脈では周年生息する亜種もいる。

夏鳥として、北海道、本州北部では繁殖のために飛来。そのほかの地域では、旅鳥。

2亜種に分類される。

◆亜種ハリオアマツバメ

Hirundapus caudacutus caudacutus
シベリア中部から日本に生息。
Hirundapus caudacutus nudipes 
ヒマラヤ山脈からインド北東部・中華人民共和国南西部および南部にかけて生息。

 

【生態】

高山や海岸などに生息。

1日の大部分を上空で過ごす。

地上に降りることは無く岩場に爪を引っ掛けて休む。

その際、尾羽の突出した羽軸は、静止時に体重を支えるのに役立つと考えられている。

巣材は空中に浮遊している羽毛や枯れ草などを集める。

それを唾液で固めた巣を作る。

食性は昆虫食。空中で口を開いて捕食。

 

【サイズ・形態】

全長21㎝ 翼開長約50㎝。

体形はほかのアマツバメと比較すると太い。

尾羽は短く、羽軸が針のように露出している。

それが和名や英名(needletail=針尾)の由来。

全身は黒褐色、背中は灰色。

額や喉、腹部側面から下尾筒にかけて白。

それが英名(white-throated=白い喉)の由来。

 

【その他】

 

 

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<ここから鳥の写真>

『ハリオアマツバメ(White-throated Needletail)』

高速ブーメラン。

信州志賀高原の崖で高山の鳥を見ていると・・・

轟音とともにブーメランが飛びます。

おそらく体感しないとすごい轟音が鳥の翼から発せられているとは信じられないほどです。

間近を飛ぶと、まるでジェット音のようです。

 

その音が出る=高速での飛行

ハリオアマツバメの飛行速度は、世界一(諸説ありますが・・・)。

直下速度は、ハヤブサ(時速300㎞)に及ばないのですが、水平速度はNo1of the world.

その速度は時速170㎞

翼が風を切る音が「轟音」になるんですよね。

 

和名の「針の尾」が分かりますかね???

この鳥は、水を飲む時も飛びながら・・・

湖面を水切りのように、口を開いて喉に流し込みます。

暑い日は、飛びながら、水切りのように水浴びしてスプラッシュを上げるんですよ。

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。