【日本の野鳥#14-08】ホトトギス(Lesser Cuckoo) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

カッコウ目カッコウ科カッコウ属

学名 Cuculus poliocephalus

和名 ホトトギス

英名 Lesser Cuckoo

 

【分布】

アフリカ東部、マダガスカル、インドから中国南部までに分布。

南アフリカ、ザンビア、ジンバブエ、タンザニア、ケニア、コンゴ、ソマリア、セイシェル諸島、パキスタン、スリランカ、インド、ネパール、ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナム、マレーシア、ブータン、インドネシア、中国、ロシア、朝鮮半島、日本に分布。

インドから中国南部に越冬する個体群が5月頃になると中国北部、朝鮮半島、日本へ渡る。

 

【生態】

日本には夏鳥として飛来(5月中旬)。

食性は動物食、毛虫中心の昆虫や節足動物を捕食する。

托卵を行う。

托卵相手は、ウグイスが主。

オスの鳴き声はけたたましい、尻上がりな声で、「キョッキョッ キョキョキョキョ!」を繰り返す。

この響きが、「ホ、ト、トギス」と聞こえるということで和名になったといわれている。

早朝からよく鳴き、夜中にも鳴く。

この鳴き声の「聞きなし」としては、「本尊掛けたか」や「特許許可局」や「テッペンカケタカ」が有名。

 

【サイズ・形態】

全長28㎝。

カッコウやツツドリに似るが小さい。

頭部と背中は灰色、翼と尾羽は黒褐色。

胸と腹は白色で、黒い横しまが入る。

横しまはカッコウやツツドリよりも細くて色も薄い。

目のまわりには黄色のアイリング。

口の中は赤。

 

【その他】

香川県の県鳥。

岡山県は県鳥を托卵という習性のあるホトトギスから「キジ」へ変更。

 

ホトトギスの漢字は、「杜鵑」「不如帰」「時鳥」「沓手鳥」「霍公鳥」「杜宇」「蜀魂」・・など多数。

また、声の特徴から、非常に身近な鳥であることから、故事にも多く扱われる。

 

尻上がりの絶叫系の声、ゆえに「結核で血を吐く」病状から、正岡子規は、本種の口の中が赤いことから、血を吐くまで鳴くといわれていることを自身の病状に当てはめて、多くの句を読んでいる。

 

本種の声を「忍音(しのびね)」と呼び、夜を通して初音をいち早く確認するという風習もあった。

 

「人や物事は見かけによらない」ということを指すことを読んだ宝井其角の句に「あの声で蜥蜴(とかげ)食らうか時鳥」がある。

 

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<ここから鳥の写真>

『ホトトギス(Lesser Cuckoo)』

初夏のころに信州の山では、ホトトギスの声を耳にします。

絶叫系の声なので、近くで鳴いているときは、それはそれは撮影の大チャンスと勤しんでTryするのですが、ま~~なかなか姿を現しません。。。

カッコウの仲間は比較的そういう種が多いのですが、本種は、日中でも鳴きながら飛ぶ姿は見かけますが、止まって鳴く姿はなかなかの難易度なんですよね~

 

毎年、絶好のチャンスと思って、挑戦してはいますが、満足な写真にならないんですよね~

そんな本種の写真を何枚か貼っておきます。

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。