【日本の野鳥#14-07】ジュウイチ(Rufous Hawk-cuckoo) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

カッコウ目カッコウ科ジュウイチ属

学名 Hierococcyx hyperythrus

和名 ジュウイチ

英名 Rufous Hawk-cuckoo

 

【分布】

中華人民共和国北東部や日本・アムール川流域で繁殖。

日本では、夏季に九州以北に飛来する夏鳥。

ブルネイ、ベトナム、マレーシア、インドネシアなどで越冬。

 

【生態】

森林、日本では主に山地の広葉樹林に生息。

2000m程度の標高にも生息。

和名の通り、オスは尻上がり調の「ジュウイチ、ジュウイチ、ジュウイチ・・・」と続けて鳴く。

鳴き声の後半は絶叫のように高音になる。

食性は昆虫(主にチョウ目の幼虫)、節足動物等の動物食。

托卵をする。

托卵相手は、オオルリ、コルリ、ルリビタキ、コマドリ。

信州では、これらの相手の生息場所に多いが、もっぱら上空を鳴きながら飛ぶ姿や声だけの確認になることが多い。

早朝夕刻、霧のある時間に鳴くことが多い。

 

【サイズ・形態】

全長30㎝。

背面は青みがかった濃灰色の羽毛で覆われる。胸部から腹面にかけての羽毛は赤みを帯びる。

アイリングは黄色。

虹彩は黒。

 

【その他】

俳句では別名のジヒシンチョウ(慈悲心鳥)で知られ夏の季語。

鳴き声の響きが、慈悲深い印象に聞こえることからそう呼ばれていると思われる。

 

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<ここから鳥の写真>

『ジュウイチ(Rufous Hawk-cuckoo)』

実は、この企画を考え始めたきっかけは、コロナ過で海外に行けない状況なので、日本の鳥を見直して撮り直そうとか、まだ写真のない鳥に時間をかけようと試み始め、少しずつ、成果が出てきたからでした。

 

本種は、後者でして、実は毎年声は聞いたり、飛ぶ姿を見たりしていますが、写真がないという鳥でした。

信州の山、亜高山帯には、ジュウイチ托卵相手が多く生息している地域があります。

私の初夏の趣味、ネマガリダケ採りしている場所には、コルリ、コマドリ、ルリビタキが多く生息しています。

ですので、タケノコ採りの最中にジュウイチの声を耳にする機会が多いんです。

 

で、2021年の初夏。

タケノコ採りの前に、ジュウイチの声の確認。

すると、オスが複数集まってきて、追いかけっこを始めました。

あっちでも声、こっちでも声

急斜面なので、斜面の上にとまると、腹打ちの写真ですが、斜面下の樹冠に止まると。目線になったりと・・・

そんなラッキーが目の前に(^^)v

 

ようやくまともな写真が撮れました。

囀っている動画も撮れました。

タケノコ採りが満足の鳥見成果になったという出来事になったんです。

 

2021年のBoBPもその写真を選びました。

そんなジュウイチの写真をどうぞ。

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。