カッコウ目カッコウ科オニカッコウ属
学名 Eudynamys scolopaceus
和名 オニカッコウ
英名 Asian Koel
【分布】
パキスタン・インド・ネパール・スリランカ・インドシナ半島・中国南部・ボルネオ・タイ・マレーシア・スマトラ島・小スンダ諸島・パラワン含むフィリピン諸島・モルッカ諸島にかけて分布。
5亜種に分類。
◆Eudynamys scolopaceus scolopaceus: ネパール・パキスタン・インド・スリランカに分布。
◆Eudynamys scolopaceus chinensis: 中国南部・インドシナに分布。冬季はボルネオで越冬。
◆Eudynamys scolopaceus harterti: ハイナン(海南)に分布。
◆Eudynamys scolopaceus [malayanus, dolosus or simalurensis]: インド北東部・タイ・マレーシア・スマトラ島・ボルネオ島・小スンダ諸島に分布。
【生態】
低地から標高の低い山地に生息。
生息分布域を拡大傾向が見られる。
托卵を行う。地域によって主たる宿主が異なるが代表的な種としては、イエガラス、ハシブトガラス、モズ類、ハッカ類。
他のカッコウ類と異なる点は托卵相手の卵や雛を排除することをしない。
食性は雑食。昆虫、毛虫、卵、小さな脊椎動物を様々に捕食。果実も食べる。
一部地域の亜種は冬季に暖地に渡る。
声は「コエルコエル コエル」を繰り返す。主に朝夕に鳴く。
【サイズ・形態】
全長39~46cm
雌雄異色。
オスの羽衣は光沢のある青みがかった黒。
メスは頭部はこげ茶色で明るい茶色の縞模様が入る。
背、腰、翼は、こげ茶色で、白とバフ色の斑紋が入る。
尾は長く、こげ茶色に白とバフ色の横紋が入る。
腹部は白にこげ茶色の横紋が入る。
クチバシは緑がかった灰色。
脚は灰色。
虹彩は赤。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『オニカッコウ(Asian Koel )』
本種を日本国内では見たことがりません。
東南アジアに広く生息しています。
東南アジアの探鳥地では、朝、熱帯雨林のロッジでまず耳にするのが
「コエル コエル コエル♪」を繰り返す声
本種の声です。
東南アジアに来たな~と実感する瞬間です。
街中にも生息していますので、皆さんも声を聴いたことがあるかもしれません。
ちょっと郊外だったり、植物園などがそばにあれば耳にすることは容易です。
ですが、声は確認できても、なかなか姿を確認するのが難しい鳥です。
かくれんぼ上手なんですよね~
そんなオニカッコウですが、雌雄で色も違っていて
雌雄同色が多いカッコウの仲間では異色の一種です。
♂♀の写真・・・をどうぞ・・・
腹打ちですが・・・オニカッコウ♀
※順番的には、次はキジカッコウですが、まだ見たことがないので、スキップします。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。