【日本の野鳥#11-26】クロツラヘラサギ(Black-faced Spoonbill) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

ペリカン目トキ科ヘラサギ属

学名 Platalea minor

和名 クロツラヘラサギ

英名 Black-faced Spoonbill

 

【分布】

朝鮮半島西岸部や遼寧省沿岸部・ウラジオストック周辺で繁殖。

カンボジア・中華人民共和国沿岸部・台湾・香港・日本・ベトナムなどで越冬。

主に九州や沖縄県などに少数個体が飛来する(冬鳥)

近年は、幼鳥の越夏個体も確認されている。

 

【生態】

干潟や河口・池・水路などに生息。

食性は動物食。魚や甲殻類を捕食。

干潟や浅瀬で水中や地中に嘴を浅く差し入れて細かくふるわせ、頸部を左右に振り採食。

 

【サイズ・形態】

全長70-80㎝ 翼開長110cm。

全身の羽毛が白。眼先やクチバシ、脚は黒。

繁殖期になると冠羽が伸長し、冠羽や胸部・眼先の皮膚が黄色がかる。

幼鳥は外側初列風切や次列風切の外縁(羽縁)が黒。飛翔時に確認出来る。

 

【その他】

2017年の時点では生息数は増加傾向にある。

1990年代初頭には十数羽、2000年に約100羽、2008年に約200羽、2012年に283羽を確認。

一方で工業開発や養殖池への転換などによる生息地の破壊、農薬による中毒、卵の採集などによる影響が懸念されている。

 

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<ここから鳥の写真>

『クロツラヘラサギ(Black-faced Spoonbill)』

1990年代には300羽まで数を減らしたが、現在(2012年)では2693羽まで回復。

それでも、「世界的な珍鳥」であることは、数の面、生息地域が極東限定という点で変わりないですね。

鳥見を始めて、初めて本種を見たのは、確か葛西臨海公園で、東なぎさの先にいるのをセンターの2階からスコープで陽炎メラメラの中で確認しました。

 

それ以来、何度か出会うことが出来ています。

沖縄三角池、漫湖、葛西臨海公園、三番瀬、宮崎、北九州、佐賀・・・

その中から選んでみました。

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。