ペリカン目トキ科ヘラサギ属
学名 Platalea minor
和名 クロツラヘラサギ
英名 Black-faced Spoonbill
【分布】
朝鮮半島西岸部や遼寧省沿岸部・ウラジオストック周辺で繁殖。
カンボジア・中華人民共和国沿岸部・台湾・香港・日本・ベトナムなどで越冬。
主に九州や沖縄県などに少数個体が飛来する(冬鳥)
近年は、幼鳥の越夏個体も確認されている。
【生態】
干潟や河口・池・水路などに生息。
食性は動物食。魚や甲殻類を捕食。
干潟や浅瀬で水中や地中に嘴を浅く差し入れて細かくふるわせ、頸部を左右に振り採食。
【サイズ・形態】
全長70-80㎝ 翼開長110cm。
全身の羽毛が白。眼先やクチバシ、脚は黒。
繁殖期になると冠羽が伸長し、冠羽や胸部・眼先の皮膚が黄色がかる。
幼鳥は外側初列風切や次列風切の外縁(羽縁)が黒。飛翔時に確認出来る。
【その他】
2017年の時点では生息数は増加傾向にある。
1990年代初頭には十数羽、2000年に約100羽、2008年に約200羽、2012年に283羽を確認。
一方で工業開発や養殖池への転換などによる生息地の破壊、農薬による中毒、卵の採集などによる影響が懸念されている。
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<ここから鳥の写真>
『クロツラヘラサギ(Black-faced Spoonbill)』
1990年代には300羽まで数を減らしたが、現在(2012年)では2693羽まで回復。
それでも、「世界的な珍鳥」であることは、数の面、生息地域が極東限定という点で変わりないですね。
鳥見を始めて、初めて本種を見たのは、確か葛西臨海公園で、東なぎさの先にいるのをセンターの2階からスコープで陽炎メラメラの中で確認しました。
それ以来、何度か出会うことが出来ています。
沖縄三角池、漫湖、葛西臨海公園、三番瀬、宮崎、北九州、佐賀・・・
その中から選んでみました。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。