【日本の野鳥#11-12】(日本亜種絶滅)ハシブトゴイ(Rufous Night Heron) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

ペリカン目サギ科ゴイサギ属

学名 Nycticorax caledonicus

和名 ハシブトゴイ

英名 Rufous Night Heron

 

【分布】

フィリピン・インドネシア・ニューギニア・オーストラリア及び周辺諸島に生息。

日本では、小笠原諸島媒(なこうど)島に亜種オガサワラハシブトゴイ(学名N. caledonicus crassirostris)が生息していたが、絶滅。1889年に採集されたのが最後に記録がない。

同亜種は、ハシブトゴイの最北生息地であった。

以下の6亜種に分類される。
Nycticorax caledonicus manillensis  亜種マニラハシブトゴイ
Nycticorax caledonicus hilli
Nycticorax caledonicus mandibularis
Nycticorax caledonicus crassirostris  亜種オガサワラハシブトゴイ
Nycticorax caledonicus pelewensis 亜種ナンヨウハシブトゴイ
Nycticorax caledonicus caledonicus

 

【生態】

森林の沼地や湿地に生息。夜行性。

食性は動物食、魚類、両生類、昆虫類を捕食。

 

【サイズ・形態】

全長55-60㎝ 翼開長張90-100㎝。

頭の上は黒く後頭部から白い紐状の冠羽がある。体の上面は淡い栗色で体の下面は白。目先は黄緑色、虹彩は黄色。クチバシは黒。ほかのサギ類に比べて太い。特に亜種オガサワラハシブトゴイはクチバシが太かった。

脚は黄緑色、繁殖期にはやや赤みがかる。

 

【その他】

最後に採集された記録が古いため、小笠原諸島における本亜種の生態は不明。

絶滅した理由も正確なことは不明。

他の小笠原諸島の絶滅した種の要因と同じように、警戒心の薄さゆえの狩猟圧、ネズミネコの外敵圧、森林伐採などが要因と考えられている。

 

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<ここから鳥の写真>

『ハシブトゴイ(Rufous Night Heron)』

日本に生息していた亜種オガサワラハシブトゴイは絶滅。

ゆえに、日本では、ハシブトゴイは絶滅種扱い。

 

ですが、世界に目を向けると、他の地域では、しっかり種が保存されています。

既に絶滅した亜種オガサワラハシブトゴイは見ることが叶いませんが。

他の地域で、種としての「ハシブトゴイ」に出会うことは可能です。

今まで、パプアニューギニア・オーストラリアで撮影しています。

 

種として、それらの出会い時の写真を載せておきます。

パプアにて

 

オーストラリアにて

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。