【日本の野鳥#11-09】ミゾゴイ(Japanese Night Heron) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

ペリカン目サギ科ミゾゴイ属

学名 Gorsakius goisagi

和名 ミゾゴイ

英名 Japanese Night Heron

 

【分布】

ほぼ日本(本州、四国、九州、伊豆諸島など)で繁殖するが、台湾や済州島でも繁殖した例もある。

冬期は主にフィリピンへ南下し越冬。

 

【生態】

標高1,000メートル以下の平地から低山地にかけての森林に生息。

湿度があり、土壌が豊かで餌が豊富である沢や池沼のそばの、針葉樹、落葉樹、常緑樹、竹林が混在するうっそうとした林で、薄暗く湿っぽい環境を好む。

急斜面に生える落葉樹の横枝に枝を組んで営巣する。

危険を感じると頸部を伸ばして上を見上げて外敵に向かって下面を向け、木の枝に擬態する。

食性は動物食。昆虫、サワガニなどの甲殻類、陸棲の貝類、ミミズなどを食べる。森林内の河川、湿原、地表などを徘徊し捕食。

 

飛来直後の初夏の一時期に、つがいが形成されるまでの夜間に短期・集中的にウシガエルのような「ボォー ボォー」という声でさえずる。

 

【サイズ・形態】

全長50㎝ 翼開長80-90㎝。

頭頂は濃赤褐色。体上面は赤褐色。体下面はクリーム色、黒い縦縞が入る。翼には黒い斑点。

上クチバシは黒、下クチバシは黄色。脚は黒緑色。

 

 

【その他】

総生息数推定 1,000羽。

ヤンバルクイナよりも少ない・・・しかも、ほとんど日本でのみ繁殖という準日本固有種(日本固有繁殖種)。

上述のように、非常に観察しにくい=調査しにくい種であることからその数にエビデンスはないといわれています。

観察記録が積み重なり、その生息数はそれよりも多いという可能性が出てきているが、本種の好む環境は、里山に多いため、開発の影響が心配される。ただし、日本における、現状の環境の保全状態からすると大きな変化もないことから、本種の保全においては、渡りの途中の密漁・狩猟・越冬地の環境保全が課題であると考えられる。

 

渡りの季節には、思わぬ場所で発見されて、ニュースになることもあります。

大阪のスカイビルの脇の庭園や、新宿駅前など・・・

 

学名のGorsakius goisagi には「ゴイサギ」とありますね~

ゴイサギの幼鳥と間違われて昔は呼ばれていたか?何かの理由で「Goisagi]が使われているのですよね。

いずれにしても、学名に日本語の字ずらが使われているように、日本に縁の深い鳥であることが分かります。

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<ここから鳥の写真>

『ミゾゴイ(Japanese Night Heron)』

Night Heronという英名ですが、観察する限り、日中でも盛んに雛に給餌していました。

ブナの森で、偶然出会ったのですが、この時期ににいるのならば、近くに営巣しているのではないか?

 

ということで、探して見ようと、10分ほど探して見たら、斜面に生えるブナの木の横枝になにやら粗末な枝の塊を発見。

双眼鏡で覗くと、こちらをじっと見るミゾゴイの親が卵を抱いていました‼

これは、我ながらいい仕事をした‼

興奮しながら、ブラインドを張って観察することに。

実に4~5週に及んで、毎週末、東京から通って観察した思い出。

暗い林床に、暗いうちから、他のバーダーに見つからない位置にブラインドを張るという観察でした。

蚊と尿意と闘いながらの観察でした。

 

目の前をダッシュして行ったり

雛が大きくなってきてからの親の命がけの給餌の様を観察して

大満足の2014年の夏。

その時の記録をどうぞ。

孵化したようです。

白い産毛の雛

 

これは、初めて見た時の出会い↓大阪城にて。

 

これは、大阪の駅前のスカイビル横の 新・里山にて。

1枚目はスマホにて

 

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。