【日本の野鳥#11-04】サンカノゴイ(Eurasian Bittern) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

ペリカン目サギ科サンカノゴイ属

学名 Botaurus stellaris

和名 サンカノゴイ

英名 Eurasian Bittern

 

【分布】

ユーラシア大陸中部、北アフリカ、南アフリカで繁殖し。

冬期に北方の個体は、東南アジアやインド、アフリカに渡り越冬。

日本では北海道と滋賀県(琵琶湖)、茨城県(霞ヶ浦)、千葉県(印旛沼)などで繁殖が確認。

北海道では夏鳥で、他の繁殖地周辺では留鳥。

個体数は多くない。

2亜種に分類。

日本の亜種は Botaurus stellaris stellaris

 

【生態】

湿地、湖沼、河川のヨシ原や湿原に生息。

非繁殖期は単独生活。

警戒時には頸を長く伸ばすため、草の中から頸だけ突き出た姿が観察される。警戒心は強い。

食性は動物食で、主に両生類や魚類、甲殻類を捕食するが、ヘビなどの爬虫類、ネズミなどの小型哺乳類、小型の鳥類を捕食。

日本での繁殖期は4月下旬から7月。

繁殖期には、夕方から朝にかけて、稀に日中に、「ボォー ボォー」と低くよく通る声で繰り返し鳴く。

 

 

【サイズ・形態】

全長は約70㎝ 翼開長は125-135㎝。

体形はほかのサギ類と比較してもずんぐりしている。

雌雄同色。

全身が黄褐色で、黒褐色の様々な形の斑が散在。

頭頂と顎線は黒褐色。

体の下面は白みがかった黄褐色。

胸には暗褐色の縦斑。

クチバシは黒。脚は黄緑色。

 

【その他】

日本では、もともと個体数が多くない鳥である上に、かなり限定的な分布で、かつ広大な湿地や芦原という環境が減っていることから、個体数の維持が難しくなることでの絶滅が心配されている。

 

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<ここから鳥の写真>

『サンカノゴイ(Eurasian Bittern)』

千葉県の印旛沼は繁殖地として有名です。

ここにはたまに出向くのですが、どうも相性がいいとは言えないんです。

 

いつも、遠い田んぼで採餌していて・・・

飛んで巣に戻って来るのを待つのですが、とにかく日影がなくて暑い。

いつも、暑さに負けて帰ってくる・・・そんなイメージの鳥。

 

それが、2020-2021年の冬期に越冬個体が、奈良県の平城京に出てくれました。

出勤前の勝負を一度。

その後、週末に一度。

2度も会いに行きました。

おかげで、しょぼい写真ばっかりだったのですが、何とか紹介できるレベルになりました。

 

大きなずんぐり体形・・・共感できるんですよね~

目の位置も、体の下面側についていて、獲物を探す、狙うのに適応しています。

こちらを見るときは、首をやや上げ気味にして覗いてきますよ~

泥の中にくちばしを突っ込んで、舌も出していると思われます。

それで、獲物を探しているようです。

アオサギが近くに舞い降りた時に、威嚇して

羽毛を逆立てました。

ずんぐり感出ていますね(^^)

 

印旛の沼での出会い

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。