ペリカン目サギ科サンカノゴイ属
学名 Botaurus stellaris
和名 サンカノゴイ
英名 Eurasian Bittern
【分布】
ユーラシア大陸中部、北アフリカ、南アフリカで繁殖し。
冬期に北方の個体は、東南アジアやインド、アフリカに渡り越冬。
日本では北海道と滋賀県(琵琶湖)、茨城県(霞ヶ浦)、千葉県(印旛沼)などで繁殖が確認。
北海道では夏鳥で、他の繁殖地周辺では留鳥。
個体数は多くない。
2亜種に分類。
日本の亜種は Botaurus stellaris stellaris
【生態】
湿地、湖沼、河川のヨシ原や湿原に生息。
非繁殖期は単独生活。
警戒時には頸を長く伸ばすため、草の中から頸だけ突き出た姿が観察される。警戒心は強い。
食性は動物食で、主に両生類や魚類、甲殻類を捕食するが、ヘビなどの爬虫類、ネズミなどの小型哺乳類、小型の鳥類を捕食。
日本での繁殖期は4月下旬から7月。
繁殖期には、夕方から朝にかけて、稀に日中に、「ボォー ボォー」と低くよく通る声で繰り返し鳴く。
【サイズ・形態】
全長は約70㎝ 翼開長は125-135㎝。
体形はほかのサギ類と比較してもずんぐりしている。
雌雄同色。
全身が黄褐色で、黒褐色の様々な形の斑が散在。
頭頂と顎線は黒褐色。
体の下面は白みがかった黄褐色。
胸には暗褐色の縦斑。
クチバシは黒。脚は黄緑色。
【その他】
日本では、もともと個体数が多くない鳥である上に、かなり限定的な分布で、かつ広大な湿地や芦原という環境が減っていることから、個体数の維持が難しくなることでの絶滅が心配されている。
********************************************************
<ここから鳥の写真>
『サンカノゴイ(Eurasian Bittern)』
千葉県の印旛沼は繁殖地として有名です。
ここにはたまに出向くのですが、どうも相性がいいとは言えないんです。
いつも、遠い田んぼで採餌していて・・・
飛んで巣に戻って来るのを待つのですが、とにかく日影がなくて暑い。
いつも、暑さに負けて帰ってくる・・・そんなイメージの鳥。
それが、2020-2021年の冬期に越冬個体が、奈良県の平城京に出てくれました。
出勤前の勝負を一度。
その後、週末に一度。
2度も会いに行きました。
おかげで、しょぼい写真ばっかりだったのですが、何とか紹介できるレベルになりました。
大きなずんぐり体形・・・共感できるんですよね~
目の位置も、体の下面側についていて、獲物を探す、狙うのに適応しています。
こちらを見るときは、首をやや上げ気味にして覗いてきますよ~
泥の中にくちばしを突っ込んで、舌も出していると思われます。
それで、獲物を探しているようです。
アオサギが近くに舞い降りた時に、威嚇して
羽毛を逆立てました。
ずんぐり感出ていますね(^^)
印旛の沼での出会い
********************************************************
本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。








