【日本野鳥#8-27】クロコシジロウミツバメ(Band-rumped Storm-Petrel) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

ミズナギドリ目ウミツバメ科オーストンウミツバメ属

学名 Oceanodroma castro

和名 クロコシジロウミツバメ

英名 Band-rumped Storm-Petrel

 

【分布】

東大西洋および太平洋。

日本には夏鳥として飛来。

繁殖地

太平洋のハワイ諸島、ガラパゴス諸島および岩手県の日出島と三貫島。

大西洋のカーボベルデ、カナリア諸島、マデイラ諸島、アセンション島、セントヘレナ島など。

最新の分類では、各繁殖群ごとに別種の扱いとされることが多いようで、日本の繁殖群は種として独立されることになります。

 

【生態】

熱帯および亜熱帯、温帯域の海洋の暖流域に生息。
食性は動物食。魚類、甲殻類、軟体動物などを、水面付近を飛翔しながら獲物を捕食。
営巣は岩の割れ目や樹木の根元に30-100cmの横穴を掘り、落ち葉を敷く。

日本では5-6月に1回に1個の卵を産む。

雌雄交代で抱卵、抱卵期間は30-42日。雛は生後60-100日で巣立つ。

熱帯域では周年繁殖し、非繁殖時は広く海洋で生活。
日没後、繁殖地の上空や地上で「ジュッジュクジュジュ ジュイジュ」と濁った声で早口に鳴く。

 

【サイズ・形態】

全長19-21cm 翼開長42-45cm。

全体的に濃い黒褐色で、腰の白色部が下尾筒両側までつながる。

アシナガウミツバメや、コシジロウミツバメに似ているが、本種は角ばった尾の切れ込みが浅く、翼の上面の淡色帯が比較的薄く、翼が長く、滑らかなターンで低く飛ぶ。

(コシジロウミツバメよりもゆらゆらせず、アシナガウミツバメよりもヒラヒラしていない)

嘴や脚は黒。

 

【その他】

1935年に繁殖地の日出島(岩手県)が「日出島クロコシジロウミツバメ繁殖地」として国の天然記念物に指定。

さらに1981年に三貫島、1982年に日出島が、国の鳥獣保護区に指定。

日出島における調査では、1994年に2,206巣、2006年265巣、2010年63巣と減少。

オオミズナギドリの増加の影響が大きく、対策として、オオミズナギドリの共存のために本種のための巣箱と、表土の流出やオオミズナギドリの進出を防ぐための金網の埋設などを実施し、営巣地の保全を行っている。

 

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<ここから鳥の写真>

『クロコシジロウミツバメ(Band-rumped Storm-Petrel)』

海洋の鳥の撮影は非常に難しいです。

定期航路、漁船、調査船、釣り船などに乗って挑むことになります。

 

ようやく、撮影の夢がかないました。

本種を狙って太平洋上に船を出して5回目。

やっと、やっと。

 

ですが、日暮れ間近・・・こんな写真が限界でした~

 

 

出会えただけで奇跡w

 

2023年10月30日に記事の公開をしますが

リスト順に並び替えるため、数日後に

2021年12月18日0時に移動させます。

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。