【日本の野鳥#08-31】クロウミツバメ(Matsudaira's Storm Petrel) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

ミズナギドリ目ウミツバメ科オーストンウミツバメ属

学名 Oceanodroma matsudairae

和名 クロウミツバメ

英名 Matsudaira's Storm Petrel

 

【分布】

インド洋、西太平洋に生息。
日本(南硫黄島)で繁殖し、非繁殖期はケニア沖やフィリピン沖へ南下する。

繁殖地の確認は南硫黄島のみ(2009年現在)。

 

【生態】

海洋に生息する。翼を水平に広げ、羽ばたきと滑翔を交えながら飛翔。

食性は動物食で、魚類、甲殻類、軟体動物などを捕食。

現在クロウミツバメの繁殖が確認されているのは全世界で南硫黄島のみ。

島の標高約700メートル以上の土壌があり、巣穴を掘れる樹林帯で繁殖。

 

 

【サイズ・形態】

全長22.5-25cm 翼開張56cm。

尾羽は「V」字状のやや深い切れこみが入る。

全身は黒褐色の羽毛で覆われる。

翼は長く幅広い。大雨覆は淡褐色で、飛翔時には逆「ハ」字状の斑紋(翼帯)がある。

初列風切の羽軸は白く斑に見える。
クチバシと脚は黒。

 

【その他】

種小名matsudairaeや英名の頭に付いているMatsudaira'sは、本種の発見者であり鳥類標本の収集家であった明治時代の華族、松平頼孝子爵に献名された。

 

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<ここから鳥の写真>

『クロウミツバメ(Matsudaira's Storm Petrel)』

上述の通り、日本の南硫黄島だけで繁殖している。ある意味「準日本固有種」です。

この島の保全が本種の運命を握っています。

戦前は、北硫黄島にも生息していましたが、クマネズミの移入で生息確認されなくなりました。

 

島依存の繁殖の海鳥たちにとって、変わらない環境が保たれることの大切さがわかります。

 

夏には日本太平洋側の近海でも見ることが出来ます。

が、広大な海、そこで出会うのは点と点を結ぶような運次第。

 

漁船のそばで、そんな運に恵まれてようやく撮影出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年10月31日に記事の公開をしますが

リスト順に並び替えるため、数日後に

2021年12月21日0時に移動させます。

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。