【日本の野鳥#07-03】シロエリオオハム(Pacific Loon) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

アビ目アビ科アビ属

学名 Gavia pacifica

和名 シロエリオオハム

英名 Pacific Loon(Pacific Diver)

 

【分布】

シベリア東北部からアラスカ、カナダで繁殖。

冬季は北アメリカ北部から西部の沿岸や、アリューシャン列島、千島列島を経由し日本、中国の東シナ海まで南下して越冬。

日本では九州以北の沿岸部、海上に渡来。

渡来数はアビ類の中で最多。

 

【生態】

越冬時は、海上で生活し、魚類などを捕食する。港湾や沿岸近くの湖沼に入ることもある。

鳴き声は「グァーン」または「グォーイ」などのように聞こえる。

食性は動物食。潜水が巧みで、「魚類」「昆虫」「甲殻類」「両生類」を採食。

 

【サイズ・形態】

全長62-67㎝ 翼開長112㎝。

オオハムより小型。

雌雄同色。

繁殖羽は前頸は紫色光沢のある黒色で、後頸が明るい青灰色。

背は黒色で白い角斑が並ぶ(チェック柄の様)。

非繁殖羽は後頸、背が黒褐色。前頸は白く、頬の白い部分は小さい。喉に首輪状の細い黒線(チンストラップ)があるが不明瞭なこともある。顔の下半分、前頸、胸、腹など下面は白色。

浮いているときは、脇腹の白い部分は見えないか僅かに見える程度。

嘴はまっすぐとがるがオオハムに比べかなり短い。

飛翔時は下尾筒に黒い輪状の黒線のベントストラップが見えるので識別点になる。

 

オオハムに酷似。

見分けPoint‼

■浮いた際に、脇腹の白がよく見えない=シロエリオオハム

                 よく見える(見える面積が大きい)=オオハム 

 

■喉はどちらも白いのですが、オオハムにはない、シロエリオオハムにある黒い輪状の模様がある。

 

■クチバシはオオハムは細く短い。

 

■冬羽にはチンストラップ、ベントストラップがある=オオハムにはない。

 

【その他】

鳴き声の「グァーン」または「グォーイ」などに聞こえることから、同じグループのアビの別名を「平家鳥」と呼ぶが、瀬戸内海で多く渡来していた本種の声を壇ノ浦の戦いによる平家の滅亡を悲しむ声と見立てたといわれている。

 

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<ここから鳥の写真>

『シロエリオオハム(Pacific Loon)』

アビ類を観察していると、面白い動きをします。

それは。。。頭を海面に突っ込んで泳いで、しばらくすると潜っていきます。

これは、視覚で獲物を確認してから追いかけるという狩りの方法。

ウやウミスズメの仲間は、泳ぎながら魚などを見つけながら狩りをします。

 

狩りの手法の違いを感じます。

 

シロエリオオハムを春の渡りの季節に日本海であっちこっちに浮いているシーンに出会ったことがあります。その数は三桁。

こんなシーンを見たらほかにも混じっていないか?と思ったのですが、正に「シロエリオオハム」の群れ。

それでも、いいシーンに偶然出会いました。

 

ちなみに、ウは編隊を組んで飛びますが、アビ類は編隊を組まずに、かなりの高度を一直線に飛びます。

そんな姿を航路での鳥見で見ることがあります。

 

そんなのも楽しみですね。

喉に黒い輪のリング

順番的には、次はハシグロアビですが、まだ見たことがないので、スキップします。

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。