アビ目アビ科アビ属
学名 Gavia arctica
和名 オオハム
英名 Black-throated Loon(Black-throated Diver)
【分布】
北ヨーロッパからシベリア、カムチャツカ、アラスカ西部、南はバイカル湖、アムール川で繁殖。
冬季は、日本海から太平洋周辺の沿岸やヨーロッパ大陸の西岸地帯に渡って越冬。
【生態】
繁殖期は湿地やタイガで生息。
冬季は、海上で生活している。沿岸の海上のほか、港湾や河口、沿岸近くの湖沼でも生息。
食性は動物食。潜水が巧みで、「魚類」「昆虫」「甲殻類」「両生類」を採食。
「ウルォー」というオオカミに似たような声で鳴く。
【サイズ・形態】
全長約58-73㎝ 翼開長約110-130㎝。
アビより大きく、シロエリオオハムよりも大きい。
頭頂は平たん。クチバシは黒く、太目でまっ直ぐで短剣のように鋭く見える。
雌雄同色。
繁殖羽は頭から頸部の後側が灰色。前頸は緑色光沢のある黒色、頸部側面には黒色の縦線(数本の筋)。背は黒色に白色の角斑が並び(チェック柄の様)、美しい。
非繁殖羽は頭・顔の上半分・頸部の後ろから背、さらに翼上面までが黒味の強い暗褐色。
顔の下半分、前首、胸、腹など下面は白色。
シロエリオオハムに酷似。
見分けPoint‼
■浮いた際に、脇腹の白がよく見える(見える面積が大きい)=オオハム
よく見えない=シロエリオオハム
※脇の白色が腰の方へ広がっていくので、後ろに行くほど白が目立つ。
■喉はどちらも白いのですが、オオハムにはシロエリオオハムにある黒い輪状の模様がない。
■クチバシはオオハムは太目
■冬羽にはチンストラップ、ベントストラップがない=シロエリオオハムにはある。
そんな識別をしています。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『オオハム(Black-throated Loon)』
この鳥も「夏羽が見たい‼鳥」上位候補。
非常に美しい夏の衣装。
やや緑がかった黒に白い筋や角斑が並び派手なようで、シックで、非常に美しく、鮮やかさに加えて気品も感じる鳥です。
日本で比較的目にする機会の多いアビ類3種
アビ、オオハム、シロエリオオハムの非繁殖羽(冬羽)はよく似ているので悩ましいんです。
特に、オオハムとシロエリオオハムはそっくりさんと言われます。
それぞれの特徴を覚えている気がしても、1シーズン過ぎて冬を迎えると・・・「あれ?」となるんですよね。
覚えたことが引き出しに閉まったままに・・・そんな年齢なので、こうして記事を書くと少々引き出しも開きやすくなるのでは?と期待しているんですがね~
さて、選んだ写真が、シロエリオオハムだったら笑いものですが・・・その際はそっと優しく教えてください。
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。