【日本の野鳥#07-02】オオハム(Black-throated Loon) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

アビ目アビ科アビ属

学名 Gavia arctica

和名 オオハム

英名 Black-throated Loon(Black-throated Diver)

 

【分布】

北ヨーロッパからシベリア、カムチャツカ、アラスカ西部、南はバイカル湖、アムール川で繁殖。

冬季は、日本海から太平洋周辺の沿岸やヨーロッパ大陸の西岸地帯に渡って越冬。

 

【生態】

繁殖期は湿地やタイガで生息。

冬季は、海上で生活している。沿岸の海上のほか、港湾や河口、沿岸近くの湖沼でも生息。

食性は動物食。潜水が巧みで、「魚類」「昆虫」「甲殻類」「両生類」を採食。

「ウルォー」というオオカミに似たような声で鳴く。

 

【サイズ・形態】

全長約58-73㎝ 翼開長約110-130㎝。

アビより大きく、シロエリオオハムよりも大きい。

頭頂は平たん。クチバシは黒く、太目でまっ直ぐで短剣のように鋭く見える。

雌雄同色。

繁殖羽は頭から頸部の後側が灰色。前頸は緑色光沢のある黒色、頸部側面には黒色の縦線(数本の筋)。背は黒色に白色の角斑が並び(チェック柄の様)、美しい。

非繁殖羽は頭・顔の上半分・頸部の後ろから背、さらに翼上面までが黒味の強い暗褐色。

顔の下半分、前首、胸、腹など下面は白色。

 

シロエリオオハムに酷似。

見分けPoint‼

■浮いた際に、脇腹の白がよく見える(見える面積が大きい)=オオハム 

                 よく見えない=シロエリオオハム

 ※脇の白色が腰の方へ広がっていくので、後ろに行くほど白が目立つ。

 

■喉はどちらも白いのですが、オオハムにはシロエリオオハムにある黒い輪状の模様がない。

 

■クチバシはオオハムは太目

 

■冬羽にはチンストラップ、ベントストラップがない=シロエリオオハムにはある。

 

 

そんな識別をしています。 

 

【その他】

 

 

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<ここから鳥の写真>

『オオハム(Black-throated Loon)』

この鳥も「夏羽が見たい‼鳥」上位候補。

非常に美しい夏の衣装。

やや緑がかった黒に白い筋や角斑が並び派手なようで、シックで、非常に美しく、鮮やかさに加えて気品も感じる鳥です。

 

日本で比較的目にする機会の多いアビ類3種

アビ、オオハム、シロエリオオハムの非繁殖羽(冬羽)はよく似ているので悩ましいんです。

特に、オオハムとシロエリオオハムはそっくりさんと言われます。

 

それぞれの特徴を覚えている気がしても、1シーズン過ぎて冬を迎えると・・・「あれ?」となるんですよね。

覚えたことが引き出しに閉まったままに・・・そんな年齢なので、こうして記事を書くと少々引き出しも開きやすくなるのでは?と期待しているんですがね~

 

さて、選んだ写真が、シロエリオオハムだったら笑いものですが・・・その際はそっと優しく教えてください。

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。