【日本の野鳥#0-11】クロアゴヒメアオバト(Black-chinned Fruit-Dove) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

ハト目ハト科ヒメアオバト属

学名 Ptilinopus leclancheri 

和名 クロアゴヒメアオバト

英名 Black-chinned Fruit-Dove

 

【分布】

フィリピン固有種。

2004年8月に西表島で1例の死体取得の記録(台風後)。

台湾でもまれに記録がある。

 

【生態】

フィリピンでは留鳥。渡りは行わない。

熱帯雨林の森林に生息。

食性は食物食。木の実・果実・種子などを採食。

フクロウに似た野太い「ウーウー」と鳴く。

 

【サイズ・形態】

全長26㎝ 翼開長

雌雄異色。

オスは、顎に黒。頭部から後頚部、胸は白灰色。胸と腹部の間に黒い帯。下腹部、背面、翼、上尾筒、尾は濃い緑。脚は黒が混じる赤。下尾筒は赤茶。

メスは、全身が濃い緑、下尾筒はオスに同じ。

クチバシは黄色。

虹彩は赤。

 

【その他】

 

 

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<ここから鳥の写真>

『クロアゴヒメアオバト(Black-chinned Fruit-Dove)』

上述のように日本では西表島での1例の死体回収記録の鳥です。

本種はフィリピン固有種。

他国の固有種の鳥が日本で確認される例は本来極めて珍しい例です。

 

フィリピンの鳥は渡る鳥が少なく、ゆえに固有種が非常に多いんです。

このクロアゴヒメアオバトも固有種で、かつ大きな渡りをしない種です。

フィリピンは群島なので、島々の移動を行っている際に、台風や強風・暴風・低気圧などの影響で飛ばされてきたという例と思われます。

 

私は本種をフィリピンのパラワン島で撮影しました。

太く野太い声が森のトレイルに響き渡っていて

ちょうどトレイルがカーブしているところで鳴いていたので、かなり遠くから声の確認が出来ました。

最初は、フクロウの1種が鳴いているのかと思っていたら、ガイドが指さす先に

横枝に隠れながら、鳴いている姿を見て

「おまえか‼」

こんな声を出すんだ・・・と思ったことを思い出しました。

そのくらい印象のある声でした。

 

写真を見て頂いてもお分かりの通り、非常に美しいハトです。

日本で記録のある「ヒメアオバト(Fruit-Dove)」は本種のみ。

熱帯地方中心に多くの種のいるグループです。

本種を見て、さらに美しいヒメアオバトを見たくなるかもしれませんよ~

本種の他に、何種類か貼っておきますね。

 

オーストラリアの「ベニビタイヒメアオバト」

フィリピンの「ホオアカヒメオアバト」

サイパンの「コバシヒメアオバト」 マリアナの国鳥?(マリアナが国か?)

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。