ハト目ハト科キンバト属
学名 Chalcophaps indica
和名 キンバト
英名 Emerald Dove
【分布】
南中国からオーストラリアの北部にかけての亜熱帯熱帯に広く分布。
日本では琉球諸島南部、石垣島以西の島々に分布。
この分布地域が本種の分布の北限。
11の亜種に分類。
日本には下記亜種が生息。
◆亜種リュウキュウキンバト
宮古島・石垣島・西表島・鳩間島・与那国島に生息する固有の亜種。
【生態】
林床を好む。かつ暗い林を好む。
食性は植物食傾向。果実、種子、昆虫、シロアリなどを採食。
日中は密林中で生活し、日の出や日没の頃になると林道や草原、農耕地にも飛来し採餌。
高く飛ぶことは少なく、観察時も、地面から飛び立って存在に気づくことが多いが
その際も、林床低く水平に飛ぶことが多い。
暗い森の中から「ウ~~ウ~~」という鈍く低い声が響く。
【サイズ・形態】
全長25㎝ 翼開長
雌雄ともに鮮やかな緑色の翼、朱色の嘴、灰色の額をしている。
オスはメスと異なり、頭頂が銀色。
メスは全体的にやや鮮やかさが弱め。
【その他】
亜種リュウキュウキンバトが1972年に国の天然記念物に指定。
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<ここから鳥の写真>
『キンバト(Emerald Dove)』
キンバトを見ると大学時代の甘酸っぱい思い出がよみがえります。
卒業旅行に石垣島に行きました。当時お付き合いしていた方も鳥を見ていたので
石垣島を車で走りながら、いろいろな鳥を見て回りました。
記憶が確かであれば、キンバトに出会ったのは、バンナ岳の麓の養鶏場(といっても近代的な養鶏場ではなく、鶏小屋という表現が合っているかな?)で
鶏のエサを啄ばみに来ていた個体を、座って観察したという記憶です。
養鶏場に続く暗い通路の藪の脇からこそこそ出てきたエメラルドに輝くハトに感動しました。
確かおばあさんがいて、一緒にお話をしたんだよな~
次に見たのは、40歳になってから・・・
約20年ぶりに、宮古島で出会いました。
海外では、見る機会はあるんですが、なかなかの強敵です。
タイやベトナム、マレーシアの森を歩いて観察していても、偶然出会っての撮影というのは難しいハトです。
たいてい飛び去るところを見てサヨウナラ。
ですが、水場などのハイドで待っていると、のそのそ歩いてやって来ます。
その時は、存分に撮影チャンスになるのですが、メインターゲットを狙っていると、シャッター音やごそごそ動くのを遠慮して、案外撮影せずに帰国しているというパターンも・・・
オーストラリアでも何度か出会っています。
別種扱いになっているようですがね。
そんな熱帯・亜熱帯の美しいハトをご覧ください。
◆亜種リュウキュウキンバト(宮古島にて)
◆タイにて
◆マレーシアにて
◆亜種オーストラリアキンバト
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。