【日本の野鳥#06-02】カラスバト(Japanese Wood Pigeon) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

【日本の野鳥#071】

ハト目ハト科カワラバト属

学名 Columba janthina

和名 カラスバト

英名 Japanese Wood Pigeon

 

【分布】

中国、朝鮮半島、日本に生息。

 

3亜種に分類。

◆亜種カラスバト Columba janthina janthina

冠島以南の本州および九州周 辺の離島,伊豆諸島,奄美諸島,沖縄諸島,韓国の一部 の離島に留鳥として分布。

 

◆亜種アカガシラカラスバト Columba janthina nitens

小笠原諸島・火山列島に生息。

地域固有亜種。

 

◆亜種ヨナグニカラスバト Columba janthina stejnegeri 

与那国島など先島諸島に生息。

地域固有亜種。

 

【生態】

海岸や島嶼にある常緑広葉樹林に生息。

食性は植物食傾向の強い雑食で、果実(クロガネモチ、ツバキなど)、花、ミミズなどを食べる。地表でも樹上でも採食。

声は太く低い。共鳴する「ウ~」「ウアァ~」と森に響く。不気味さを感じる。

 

【サイズ・形態】

全長40㎝ 翼開長

頭部は小型。尾羽はやや長い。全身は光沢のある黒。

蝋膜は小さい。嘴の先端は淡黄色。脚は赤。

 

◆亜種カラスバト(基亜種) 

頭部は黒い羽毛で被われる。嘴の色彩は淡青色や暗青色。

 

◆亜種アカガシラカラスバト

頭部は赤紫色の羽毛で被われる。嘴の色彩は黒。

 

◆亜種ヨナグニカラスバト

亜種カラスバトと見分けが難しい。生息地で判断。

 

【その他】

1969年に亜種アカガシラカラスバトが、1970年に種として国の天然記念物に指定。

1993年に種の保存法施行に伴い亜種アカガシラカラスバトと亜種ヨナクニカラスバトが国内希少野生動植物種に指定。

 

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<ここから鳥の写真>

『カラスバト(Japanese Wood Pigeon)』

不思議な生態というか分布の鳥です。

世界的には、日本と朝鮮半島、中国沿岸部というい極東生息。

しかも、内陸地には生息せず、基本的に「島」

まれに、沿岸部でも確認したことはありますが、私が今まで見てきたカラスバトは全て「島」

 

声・姿の確認した島は

舳倉島・三宅島・八丈島・奄美大島・宮古島。

沿岸部は石川県輪島・新潟県の岬・伊豆半島白浜で確認したことがあります。

 

海が好きなのか?

潮風が好きなのか?

塩分が必要な植物の何かの実を摂取したいのか?

とにかく、こんな分布なんです。

分布図が付いている図鑑を見ると、日本の島々に色が付いていますよ。

意識してご覧になってみてください。

 

◆亜種カラスバト(奄美大島にて)

 

◆亜種ヨナグニカラスバト(宮古島にて)

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。